「初めまして。水口と申します」
出会いの始まりといえば、自己紹介です。
自己紹介では、自分の名前や趣味などから紹介するのはいいでしょう。
私も社会人になってさまざまな人と紹介を交わし合いましたが、紹介が下手な人がいます。
自己紹介で失敗をする人がいます。
「肩書から紹介してしまう人」です。
もちろん肩書が事実であるのはわかります。
隠せと言っているのではありません。
大切なのは、自分からずけずけ話さないということです。
「課長をしています」
「部長をしています」
「リーダーをしています」
肩書から紹介が始まると、第一印象が堅くなります。
事実であるのはわかりますが、印象の問題です。
自分から積極的に肩書を紹介してしまうと「私はこんなに偉い人なんです」というニュアンスに受け取られ、嫌な感じがします。
初対面で嫌われるのは、こうしたタイプです。
悪気があってしたつもりではない自己紹介が、いつの間にか「あなたとは違うんです」という変なアピールになっています。
地位や身分を最初に話してしまうことで、相手と自分との間に距離ができてしまいます。
ましてや肩書を知ってしまうと、相手はそれを意識し始めます。
いきなり地位から話し始めることで、言葉遣いや態度を気にしなければならなくなり、打ち解けて話がしにくくなってしまいます。
肩書は、聞かれたときに話せばいい。
聞かれてもいないのに、ずけずけ話をするのは、不要な距離感と壁を作ってしまう原因になるのです。