執筆者:水口貴博

社会人としての30の訪問・来客マナー

18

謝罪の言葉を、削りたくても、削らない。

謝罪の言葉を、削りたくても、削らない。 | 社会人としての30の訪問・来客マナー

「すみません」と「すいません」。

普段、あなたが口にしているのは、どちらでしょうか。

「すみません」のことを「すいません」と言う人が、社会人でさえも数多く見られます。

「すいません」は「すみません」の砕けた言葉です。

「本当にすまないと思っているのか」と感じます。

丁寧な言葉を、砕けて言ってしまい、真剣に謝る丁寧さが感じられないからです。

「すみません」を漢字で書くと「済みません」と書きます。

「大変申し訳ない。こんなことでは済みません(済まされない)」という意味です。

申し訳ない意を、表現したいのです。

しかし、丁寧にすまないことを表現するときに、砕けた言葉である「すいません」では矛盾しています。

丁寧な気持ちを、砕けた言葉で表現するのは、ふさわしくありません。

特にお客さまに対して、謝るときには「すいません」を使うのはよくありません。

「ごめんなさい」を「ごめん」と軽く言っていることと同じです。

砕けた言葉は短くて言いやすいですが、丁寧さが感じられません。

「ああ。この人は謝るのが面倒なんだな」と思われます。

そういうつもりで言っていなくても、そういうニュアンスが含まれています。

余計にお客さまを怒らせてしまう場合さえあります。

本当に謝る気持ちがあるなら「ごめん」ではなく「ごめんなさい」です。

「すいません」より「すみません」です。

謝罪の言葉を、削りたくても、削らないようにしましょう。

社会人としての訪問・来客マナー(18)
  • 「すいません」ではなく「すみません」と言う。
来客には、まず自分の上司から紹介をする。

社会人としての30の訪問・来客マナー

  1. 名刺交換のタブーに要注意。
  2. 文字を相手に向けて、両手で渡そう。
  3. 客先への訪問は、事前にアポイント(予約)をするのがマナー。
  4. 「お茶でいいです」の「で」は余分。
  5. 言い争いになりやすい話題(宗教・政治・野球)は、初対面では避けたほうがいい。
  6. 訪問先で出された飲み物は、飲みきってもいい。
  7. プライベートの感情を、仕事に持ち込まない。
  8. どんなときにも、ペンとノートは持参する。
  9. 約束の時間に早すぎるのも問題。
  10. 訪問の際は、手土産を必ず持参すること。
  11. 手土産選びにも注意しよう。
  12. お茶出しのタイミングは、特に気をつけておきたい。
  13. お茶は、まずお客さまから出すこと。
  14. 初めてのお客さまの地位を、あなたならどう確認しますか。
  15. 座布団を踏むのは、お客さまを踏む行為と同じだ。
  16. 大きな声の挨拶が、逆にタブーとなる場合がある。
  17. お客さまに対しては、階段を使って案内をしてはいけない。
  18. 謝罪の言葉を、削りたくても、削らない。
  19. 来客には、まず自分の上司から紹介をする。
  20. エレベーターでは、案内する人が先に乗り、後から降りる。
  21. ドアの開け閉めには、2種類のマナーがある。
  22. 上座と下座、違いをしっかり把握する。
  23. 車の上座と下座は、同じ席になる。
  24. お客さまとの商談中は、携帯はオフにする。
  25. 用件が済んだ後の長居には気をつける。
  26. 「すみません」という言葉を使って、お礼を言っていませんか。
  27. 「遅刻」と「忘れ物」は、絶対にしてはいけない。
  28. へりくだっても、度が過ぎると逆効果になる。
  29. テーブルの上に、バッグを置かない。
  30. 「清潔感」は、会社のイメージにつながる。

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