失敗をした後「失敗すると思っていた」と言う人がいます。
失敗を予見していたかのようなセリフです。
自分を慰める一言でもあります。
予想通りと思えば、ショックが小さくなり、落胆も軽くなります。
くよくよした気持ちを引きずらないため、口にしているのかもしれません。
ときどき聞かれますが、注意したい一言です。
自ら失敗を引き寄せる力が働いているからです。
「失敗すると思っていた」ということは「失敗すると思いながら取り組んでいた」ということです。
失敗すると思いながら取り組んでいれば、失敗して当然です。
人は「失敗する」と思いながら真剣になることはできません。
知らず知らずのうちに惰性が働いたり、弱気の姿勢になったりします。
消極的になったり受け身になったりして、つい手を抜いてしまいます。
真剣になっていないゆえに、100パーセントの力を発揮できません。
少しでもつまずくと「ほらやっぱり!」と思ってしまい、諦めやすくなります。
人には「思ったことが現実になる」という法則があります。
「失敗する、失敗する」と思いながら取り組んでいると、本当にそうなります。
スピリチュアルな話ではありません。
現実的な話として、そうです。
自ら失敗を引き寄せる力が働くのです。
「失敗すると思っていた」なんて言わないことです。
自分の失敗をごまかしません。
言い訳がましい言葉を並べていると、反省もできなくなります。
自分自身に対しても失礼です。
大切なことは「成功を信じる気持ち」です。
「失敗すると思っていた」というセリフを言うことがないよう、成功することだけを考えましょう。
一点の曇りもなく成功を信じて取り組むのです。
「うまくいく」「成功する」と思うから、強気になれます。
真剣になれるし、全力になれるのです。
たとえ失敗の可能性の高くても、成功を信じることです。
野球では9回裏で逆転勝ちがあります。
点差が開いていても、流れと勢いができると、あっという間に逆転できることは珍しくありません。
「失敗する、失敗する」と思いながら取り組んでいると、失敗を引き寄せますが、逆もしかりです。
「成功する、成功する」と思いながら取り組んでいると、成功を引き寄せます。
「奇跡を起こす」「可能性はある」と思えば、前向きな気持ちで取り組め、底力が湧いてきます。
おのずと強気になれるし、なかなかうまくいかなくても粘り強くなります。
人には潜在的な力があります。
信じる気持ちが強ければ、100パーセントの力はもちろん、120パーセントの力を発揮できることも不可能ではありません。
うまくいくことだけ考えることが、奇跡につながるのです。