あるところに外見の良い人がいました。
容姿端麗で、おしゃれな服が決まっていて、清潔感も漂っています。
肌も髪もきれいで、笑顔もすてきです。
話し方も落ち着いていて、気品が漂っています。
とても魅力的なルックスです。
ところが、食事の時間になると、がらりと雰囲気が変わりました。
食べ方が汚いのです。
肘をつきながら食べる。
食器を持たず犬食いをする。
くちゃくちゃ音を立てて食べる。
ぼろぼろ食べ物をこぼしながら食べる。
スープを飲むときは、ずずずと音を立て、フォークやナイフを使うときは、かちゃかちゃ音を立てます。
どれだけ外見が良くても、食べ方が汚いと台無しです。
外見の好印象が一気に吹き飛びます。
美しい外見より、汚い食べ方のほうが本性だと思われます。
「こんなきれいな人がこんな汚い食べ方をするの?!」と驚かれ、一気に幻滅されるのです。
食べ方が汚いと、育ちまで悪く見られます。
「親から食べ方をしつけられてこなかったのかな。どんな親なのか見てみたい」と思われるでしょう。
その人の印象だけでなく、その人の親の印象まで悪くなります。
「食べ方だけで判断されてはたまらない」と思うかもしれませんが、そういう世の中です。
きちんと食事マナーを身につけ、できるだけ上品な食べ方ができるようになっておきたい。
ナイフやフォークを正しく使えるようになっておきましょう。
くちゃくちゃ食べるのではなく、もぐもぐ食べるようにしましょう。
できるだけ食事マナーを身につけて、上手にカトラリーを使えるようになっておきたい。
外見は普通でも、食べ方が美しいと好印象につながります。
育ちが良いように見てもらいやすくもなります。
親も素晴らしいに違いないと思ってもらえるでしょう。
できるだけ上品な食べ方ができるようになっておくことです。
幸いなことに、マナーも食べ方も後から身につけることが可能です。
容姿は先天的に決まるところが多いですが、マナーや食べ方は後天的な努力で身につけることが可能です。
マナーを身につけるのに遅すぎることはありません。
きちんと食事マナーを身につけ、できるだけ上品な食べ方ができるようになっておきましょう。