挑戦には勇気が必要です。
初めての挑戦・難しい挑戦ができる人は、勇気があります。
挑戦を繰り返していくことで、少しずつ成功体験を積み上げていき、勇気も鍛えられていきます。
しかし、挑戦ばかりが勇気ではありません。
中止徹底も、勇気の1つです。
家族で海外旅行に行く計画を立てました。
こつこつお金を貯めて、何カ月も前から準備をしていました。
ところが旅行前日になって、子どもが高熱を出し、寝込んでしまいました。
無理やり子どもを連れて行くと、ますます体調を崩してしまいます。
良い思い出どころか、悪い思い出になってしまうでしょう。
行きたい気持ちはあっても、子どもの健康には変えられません。
そういうときは、キャンセル料がかかっても中止の決断を下すことです。
楽しみにしていた登山に出かけたとします。
標高の高い山で、自分にとって大きなチャレンジです。
早起きをして張り切って登っていたところ、途中で急に予想外の大雪が降り始めました。
天気予報では問題なくても急な天候の変化があるものです。
積雪は想定外のことで、アイゼンやピッケルなどの雪用装備を持ち合わせていません。
普段の登山装備で雪山を登るのは大変危険です。
そういうときは、どれだけ体調は万全でも、涙をのんで撤退するのが賢明です。
何でも計画どおりに進めればいいものではありません。
一時の感情に流されるのではなく、冷静に物事を判断することが必要です。
費やした時間や労力が大きいと惜しい気持ちが生じますが、ここで無理をすると、事故につながる恐れがあります。
取り返しのつかないトラブルになる可能性もゼロではありません。
想定外があったときは、中止撤退の決断を下すことも必要です。
お金を失うことになったなら、後から稼げばいいこと。
命や健康より大切なことはありません。
挑戦も勇気ですが、中止撤退も勇気なのです。