根回しに悪いイメージを持っていませんか。
根回しと聞くやいなや「ずるい」「けしからん」「ひきょうだ」と声を荒らげる人がいます。
どことなく根回しにネガティブなイメージがあるのでしょう。
根回しに拒否反応を示す人は少なくありません。
しかし、これは大きな誤解です。
辞書で根回しの意味を調べてみてください。
「物事をうまく運ぶために、前もって手を打っておく」といった意味が書かれているのみです。
ネガティブな記載や法に触れるような記載は一切ありません。
意味だけでなく、使用例にも注目してみてください。
悪い意味では使われておらず、物事を円滑に進める意味で使用されていることに気づかされるはずです。
根回しとは、物事をうまく運ぶために前もって手を打っておくだけのことであり、それ以上それ以下でもありません。
「根回しはビジネスに必要か」という議論はナンセンスです。
100パーセント必要です。
根回しは、ひきょうなことでも法に触れることでもありません。
根回しはビジネスの常套手段です。
根回しを怠っていると、うまくいくこともいかなくなり、つかめるチャンスもつかめなくなります。
仕事で空回りすることが増え「どうしてうまくいかないのだろう?」と悩むことが増えるでしょう。
あなたの身近に仕事ができる人がいるなら、じっくり観察してみることです。
仕事ができる人は、根回しを行っているはずです。
こっそり行われることが多いため目立ちませんが、じっくり観察すれば、いつもと違う様子があることに気づけるはずです。
会議やプレゼンでは事前の準備が重要であるように、根回しも必要なことです。
国際会議においても、話がうまくまとまるよう、各国が水面下で協議・交渉を行うことが当然となっています。
仕事ができるから根回しをしているのではありません。
根回しをするから仕事ができるのです。
根回しはビジネス以外でも重要です。
親を説得するとき、人間関係を深めるとき、気になる人を誘い出すときなど、自分の希望を叶えたいときに役立ちます。
罪悪感も後ろめたい気持ちも必要ありません。
必要に応じて、根回しを行っていってください。
根回しができる人が、望む未来を勝ち取っていけます。
根回しも、立派なビジネススキルです。