リスクを回避するためには、先のことまで考えることが必要です。
起こるであろうリスクを想定して、その準備や対策を立てていきます。
私たちには想像力があります。
未来に意識を向ければ「こんな問題が起こるだろう」「こうしたトラブルに発展するだろう」と想像できます。
きちんと先のことを考えることができれば、必要な準備が見えてきて、備えることができます。
用意周到に準備ができていれば、災害やトラブルが起こっても心配することはありません。
万一の事態があってもスムーズに対処できます。
では、先のことまで考えれば十分かというと、そうではありません。
先のことまで考えて満足してはいけない。
大切なことは「先の先のことまで考える」ということです。
先のことを考えるのはいいのですが、さらに先のことを考えてください。
1手先を読んで満足しないことです。
2手先3手先まで読むことが大切です。
人生は、どこまで先のことを読んでいけるかの勝負です。
しっかり頭を働かせて、できるだけ先のことまで読んでください。
強い棋士であればあるほど、より先の手を読んでいます。
1手先はもちろんのこと、2手先、3手先、さらに先の手まで読んでいます。
膨大なパターンの中から、ベストの1手を差す。
より先の手まで読んでいるほうが有利に物事を進めることができ、勝利を手にできます。
これは私たちも同じことです。
先のことまで考えて満足するのではなく、先の先のことまで考えてください。
想像力の及ぶかぎり、できるだけ何手も先を読むのです。
ありったけの想像力を働かせ、起こりうる未来を予想しましょう。
リスク回避に限った話ではありません。
進路設計、転職活動、家族計画など、あらゆる人生設計に通じます。
何事も先のことを考えて満足するのではなく、先の先のことまで考えることが大切です。
先のことまで考えて満足するのではなく、先の先のことまで考えるようにしてください。
頭が悪くて先の先まで考えられないなら、紙に書き出しましょう。
目に見える形になるため、どれだけ頭の悪い人であっても、整理しながら考えていくことが可能になります。