「幸せそうに見せているのに、なぜか満たされない」と悩む人がいます。
それは、自己顕示欲を満たすことに必死だからです。
世の中には、幸せアピールに励む人が少なくありません。
おいしそうに料理を食べている写真、友人や恋人と楽しそうに遊んでいる写真、みんなで賑やかにパーティーをしている写真。
ブログやSNSできらきらした写真をたくさんアップして、幸せアピールに励む人がいます。
たしかに幸せアピールを頑張れば、賑やかで楽しそうな雰囲気が出るでしょう。
周りの目には「幸せな人」として映り「いいね、楽しそうだね、人気者だね」と羨ましがられるに違いありません。
まだ身内で楽しむならいいのです。
あくまでプライベートで楽しむなら、話のネタになったり近状報告になったりするでしょう。
しかし、不特定多数に向けて露骨にアピールするのは考え物です。
幸せアピールをしているからといって、本当に幸せだとは限りません。
むしろ逆です。
幸せアピールに励む人は、自己顕示欲を強く持っています。
幸せアピールをしなければいけないほど、心が満たされていません。
心の穴を埋めるために必死になっています。
幸せでないから、幸せに見せたがります。
あくまで演技であり、表面的な行動にすぎません。
幸せアピールを頑張っていると、余計なエネルギーを消費することになり、そこでいっぱいいっぱいになってしまいます。
満たされている人は、むやみに幸せアピールをしません。
そもそも幸せアピールが必要ないのです。
幸せな人は、地味で目立たない様子であることが多い。
幸せは心で感じることですから、笑顔があったり楽しそうな雰囲気が出たりしているとは限りません。
地味な様子や静かな様子であっても、本人は満たされた時間を送っていることがあります。
自分の部屋にこもって、大好きなパッチワークに打ち込む時間があるとします。
華やかさはなく、地味な様子に見えるかもしれませんが、不幸とは限りません。
大好きな趣味に没頭できて、さぞ本人は幸せを感じているでしょう。
一人旅を楽しんでいるからといって、寂しいとは限りません。
急に予定を変更したり1カ所にじっくり時間を掛けたりするのも自由です。
人に気遣うことなく、自由な旅行を満喫できて、心はうきうき躍っているでしょう。
笑顔がないから不幸とは限りません。
1人だから不幸とも限りません。
笑顔がなくても1人であっても、心が満たされているなら幸せです。
自己顕示欲を満たすことに労を費やすことほど愚かなことはありません。
幸せアピールをするなら、身内だけにしておくこと。
幸せそうに見せる努力をするのではなく、幸せを感じる行動をしましょう。