仕事の遅い人がいると「早くして」とせかしたくなるでしょう。
社会で行う仕事のほとんどは、チームプレーです。
チームプレーで行う仕事は、1人の遅れが全体に影響します。
もたもたしている人を見ていると、いらいらすることもあるかもしれません。
しかし、仕事が遅くても、その人に焦りの様子があるなら「早くして」とせかすのは得策ではありません。
焦っている人に「早くして」とせかすと、逆効果になるでしょう。
その人はすでにいっぱいいっぱいの状態です。
せかすとプレッシャーになり、ますます焦らせてパニック状態にさせるでしょう。
段取りがめちゃくちゃになって、凡ミスや不注意が起こります。
やり直しやリカバリーが必要になり、結果としてますます遅くなるのです。
仕事のスピードが遅くても、その人に焦っている様子が見られるなら「早くして」とせかさないことです。
口から出そうになっても、ぐっとこらえるのが賢明です。
こういうときは「ゆっくり落ち着いて」と声をかけるのがいいでしょう。
せかすのではなく、余裕を与えるのです。
優しい言葉をかけると、相手はほっと安心するでしょう。
落ち着きを取り戻せば、冷静な思考が働くようになります。
段取りがよくなって、一つ一つの手順をスムーズに片付けることができるようになります。
結果としてスピードも速くなります。
せかせばスピードが上がるというのは思い込みです。
せかすことが逆効果になるケースがあることを知っておく必要があります。
焦っている様子があるなら、まず落ち着かせる言葉をかけるのが正解です。