食べるのは誰の仕事でしょうか。
食べ物を食べるのは、あなたの仕事です。
食べ物を口に運ぶのも、顎を動かすのも、飲み込むのも、あなたの仕事です。
自分の意思で行います。
食べるリズムもスピードも、自分の意思でコントロールできます。
しかし、何でもすべて自分がやっていると思っているなら誤解です。
飲み込んだ後は、リレーのバトンが次に移ります。
消化吸収は、内臓の仕事です。
リレーのバトンがあなたから内臓に移って、一生懸命働きます。
体内にはいろいろな臓器があって総動員しています。
胃、小腸、大腸、肝臓、腎臓、すい臓などです。
あなたが気づかないうちに、内臓は黙々と頑張っています。
弱音を吐いたりサボったりすることはありません。
私たちは知らず知らずのうちに、自分と内臓の連係プレーで協力しながら生きています。
内臓は、本当に働き者です。
雨の日も雪の日も嵐の日も、ずっと活動しています。
あなたがどんなに疲れていてへとへとであっても、内臓は一生懸命働きます。
ときどき休んだり時には働きが不安定になったりすることはあっても、あなたが生きている間はずっと頑張り続けます。
あなたが風邪でダウンしているときも、パフォーマンスは低下しますが、稼働モードです。
あなたが食べたものの処理に、24時間態勢で頑張っています。
一時的に休憩をすることはありますが、基本的に24時間365日、活動状態に入っています。
あなたが寝る前に食事をしたとしましょう。
あなたはすやすや寝ていても、内臓は消化吸収のため徹夜で頑張ることになります。
いわば、内臓の残業です。
残業は誰にとっても嫌なものですが、内臓にとっても嫌なものです。
なんてけなげな存在なのでしょう。
あなたを陰で支える存在です。
内臓に残業をさせないでください。
内臓の残業が増えるか減るかは、あなたの就寝前の心がけ次第です。
内臓は、体の中にあって直接見ることも触れることもできませんが、間違いなくあなたの人生にかかわる仕事をしています。
そんな内臓にきちんと感謝しましょう。
見ることも触ることもできないからといって無視するのはよくありません。
直接見たり触れたりすることはできませんが、自分の中にあるのは間違いありません。
胸やおなかに手を当てながら、きちんと感謝の気持ちを伝えてください。
声に出して言っても、心の中で言ってもかまいません。
大切なことは、内臓に感謝をすることです。
「内臓さん、いつも消化吸収を頑張ってくれてありがとう。おかげで今、生きています」
きちんと感謝すれば、内臓も喜びます。
「よし、あなたのためにまた頑張るぞ!」と張り切ってくれます。
連係プレーの調子がよくなるのです。