食事中の自分の様子を見たことがありますか。
おそらくほとんどの人が「ない」と答えるでしょう。
俳優業に従事している人でもないかぎり、自分が食事をしている様子を客観的に見ることは少ないのではないでしょうか。
ここで、不思議な現実に気づいてほしい。
私たちはプレゼンの練習として、自分が発表する様子をビデオに撮ってチェックすることがあります。
客観的に自分の様子を見ることで、不自然な点がわかりやすくなって改善がスムーズになります。
きっとあなたも一度は経験があるのではないでしょうか。
ところがその一方で、自分が食事する様子をビデオ撮影して、客観的にチェックすることはほとんどありません。
「一度もしたことがない」という人がほとんどです。
これはおかしな話です。
人前で食事をする機会は、プレゼンをする機会より多いにもかかわらず、客観的にチェックしないのはもったいないことです。
プレゼンをビデオ撮影して改善を促すなら、食事の様子をビデオ撮影して改善を促すこともあっていいはずです。
プレゼンより頻度が高いのですから、食事の様子をビデオ撮影してチェックするのは役立つはずです。
食事の振る舞いを改善すれば、会食や接待の際、印象アップにつながるでしょう。
自分が食事している様子をビデオ撮影してチェックしてみてください。
食事マナーを向上させる取り組みの1つです。
現在は、ほとんどの人がスマホを持っている時代です。
スマホで簡単に動画を撮れるようになり、以前より動画撮影がしやすくなりました。
素晴らしい文明の利器を、食事マナーの向上に役立てない手はありません。
あくまで個人的なものですから画質は気にしなくてかまいません。
ちょっと恥ずかしく感じるかもしれませんが、面白半分でいいので一度やってみてください。
自分が今どんな様子で食べているのか、具体的にわかります。
あらためて自分の食事中の様子をチェックすると、何か気づくことが見つかるかもしれません。
食事中の表情が暗いかもしれません。
早食いになっているかもしれません。
腰が曲がっていて、姿勢が悪いかもしれません。
自分ではスマートな食べ方を心がけているつもりでも、実際に撮ってチェックしてみると、気づくことがあるものです。
手元にビデオ撮影の機器がないなら、大きな鏡に向かって食事をしてみるといいでしょう。
ビデオ撮影には劣りますが、これだけでも何か気づけることがあるはずです。
「何か不自然だな」
「ここをこう直したほうがいいね」
何か気づくことがあれば、ラッキーです。
違和感や悪いところが見つかれば、さっそく改善に取り組みましょう。
悪いところが見つかって落ち込むのではありません。
「ここを直せば、もっとスマートに食事ができる」と喜びましょう。
自分を高める改善ポイントが見つかったのですから、喜ぶべきことです。
食事は、生まれてから死ぬまでずっとある行為です。
一度改善できれば、一生の役立つ財産になります。