おいしいものを食べると、私たちは感動します。
「わあ、なんておいしいのだろう!」
あまりのおいしさに感動の悲鳴を上げるでしょう。
全身に鳥肌が立つでしょう。
「こんなおいしいものを食べることができて生きていてよかった」と思うでしょう。
大げさではなく、本気でそう思うことがあるはずです。
おいしいものを食べて感動することがあるはずです。
ここで気になることがあります。
「食の感動」といえば、おいしいものばかりイメージしますが、その限りではありません。
目を向けてほしいのは「まずいもの」です。
ぜひ、まずいものにも感動してください。
おいしいものを食べて感動することがあるなら、まずいものを食べて感動することもあっていいはずです。
食の世界は不思議に満ちあふれています。
世の中には多種多様の食べ物が存在して、それぞれにユニークな味があります。
信じられないほどおいしいものが存在するように、信じられないほどまずいものも存在します。
「わあ、なんてまずいのだろう」
まずいものを食べると、めまいがして頭がくらくらします。
本当にまずいものは、口にした瞬間、すぐ吐き出したい衝動に駆られます。
しかし、それが食用として売られているということは、誰かがおいしく食べているということ。
「こんなまずいものを誰が食べるの?」と思いますが、人によって味覚が異なるように、それをおいしく食べる人がいます。
「まずいものに感動できない」
それは固定観念です。
まずいものであっても感動できます。
感動とは「心を強く動かされること」をいいます。
心を強く動かされる点では、おいしいものもまずいものも同じです。
あなたの頭の中に「まずいもの=感動」という価値観をインストールしましょう。
おいしいものに感動するように、まずいものにも感動してください。
食の感性が磨かれ、あなたは感動の幅が広がります。
おいしいものを食べて感動しますが、まずいものを食べても感動しましょう。
感動は、たくさんあればあるほどいいものです。
「まずいものにも感動する」という価値観で生きれば、人生の楽しみは2倍に広がります。