上司にトラブルを報告しなければいけないときがあります。
トラブルは、心理的な抵抗があって隠したくなるものですが、それはよくありません。
きちんと正直に報告することが必須です。
対応が遅くなれば、悪化する可能性があります。
トラブルの内容が重大であればあるほど、早めの報告が欠かせません。
トラブルであればあるほど、できるだけ早めの報告を心がけることが必須です。
ただし、早めの報告が必要とはいえ、例外として避けておきたいタイミングがあります。
上司の大事な本番直前です。
「トラブルは、できるだけ早く報告しておくほうがいい」
そう思うかもしれませんが、やはり避けたいタイミングがあるものです。
トラブルを報告するとはいえ、上司の大事な本番直前は避けたほうがいいでしょう。
うっかり報告してしまうと、大きく動揺させてしまい、本番に支障を来す可能性があります。
トラブルを報告して、新たなトラブルを招くことになれば、笑うに笑えません。
たとえば、プレゼンの直前です。
上司が取引先の前で大事なプレゼンを行う直前、トラブルを報告すれば、ひどく動揺させてしまうでしょう。
トラブルのことが気になってしまい、大事なプレゼンに集中しにくくなるでしょう。
感情が乱れたりテンションが下がったりなどいいことはありません。
タイミングを考えずに報告すると、上司の仕事の邪魔をすることになりかねません。
指示や対処を求められても、本番直前は余裕がなく、冷静に思考できません。
上司をパニックにさせてしまい、判断ミスやケアレスミスを招く可能性があります。
「トラブルだから急いで報告しただけ」
「何も間違ったことはしていない」
そう思うかもしれませんが、上司も感情を持った人間です。
部下としては「きちんと仕事をしただけ」と思っても、上司にとっては「仕事を邪魔された」と感じてしまいます。
「よりによって今、報告しなくても!」と怒らせかねません。
トラブルとはいえ、報告が少し遅くなっても問題ないこともあるでしょう。
もちろん緊急を要するものであれば別ですが、一般的なトラブルであれば、報告するタイミングを考えてください。
少なくとも軽微な内容であれば、本番直前の報告は避けておくのが賢明です。
上司に大事な本番が迫っているなら、直前は避け、終了後が適切です。
上司の状況が落ち着いてから報告すれば、冷静に対処できるでしょう。
これが配慮です。
賢明な上司であれば、あなたの心遣いに気づいてくれるでしょう。
タイミングを考えてくれたことを評価してくれるはずです。