「は~」
「ふう~」
ため息が出ることはありませんか。
たまに出るため息ならいいのです。
緊張が解けた瞬間、ふっとため息が出ることもあるでしょう。
気分が乗らず、心に嫌な気持ちが広がって、ため息が出ることもあるでしょう。
疲れやストレスがたまっているときも、吐き出したい衝動に駆られてため息が出ることがあるもの。
気持ちは前向きであっても、ふと油断した瞬間、ため息が出ることがあるものです。
「たまに」であればいいのです。
たまにため息が出るのは誰でもあることであり普通です。
問題は「ため息が止まらない」という状態です。
ため息の回数が多く「止まらない」という状態となると、話が変わります。
ため息が止まらないとなると、もはや普通ではありません。
ここで気づいてほしいことがあります。
なぜため息が止まらないのか。
体から拒否サインです。
体から「嫌だ」「やりたくありません」「やめてください」とイエローカードを出しています。
止まらないため息は、体からの拒否サインです。
「それはあなたに合っていないことです」「今すぐ方向転換をしてください」と訴えかけています。
体から出る反応は正直です。
自分の心に嘘はつけても、体から出る反応には嘘をつけません。
ため息が止まらないということは「嫌々やっている」「嫌で嫌でたまらない」という状態です。
ため息が止まらないことは、自分のためになりません。
成長にも修行にもなりません。
「ため息が止まりませんでしたが、ひたすら耐えていたら成功しました」ということはありません。
むしろ大きなストレスのせいで、心も体もむしばまれていきます。
ため息が止まらないことを続けていると、うつ病やパニック障害といった精神疾患にかかる可能性もゼロではありません。
ため息が止まらないことを続けたところで幸せにはなれません。
明るい未来もありません。
そのままの状態では、不快なストレスが続いて、地獄の日々を送ることになるでしょう。
ため息が止まらない状態があれば、イエローカードの現実に気づいてください。
自分に正直になりましょう。
適性は、頭で考えるより、体の反応を見たほうが正しくわかります。
体からの反応は嘘をつきません。
自分に合っていることをしているときは、わくわくが止まりません。
自分に合っていないことをしていれば、ため息が止まりません。
ただこれだけのことです。
もちろん、事情があって今すぐ中断できないこともあるでしょう。
そんなときは「量を減らす」「仕事を変えてもらう」「人に仕事の一部をお願いする」など改善案を考えてみてください。
あくまで一時的な対処であり、なかなか難しいこともありますが、有効手段にはなるはずです。
少なくともこのままではいけないことだけは頭に入れておくといいでしょう。