叱られたら喜んでください。
幸せを感じてください。
両手を挙げて喜んでもいい。
期待されている証拠だからです。
期待されていなければどうなるでしょうか。
叱られることはありません。
話しかけられることもありません。
無視されます。
目を合わせることすらされなくなります。
期待されなくなると、どうでもいい存在になるので「叱るだけ無駄」と思われるようになります。
叱るというのは大変な作業です。
叱られる側も大変ですが、叱る側も大変です。
叱るには、時間と労力を使います。
「相手から嫌われるかもしれない」という覚悟も必要です。
精神的にどっと疲れを感じます。
誰でも「できることなら叱りたくない」と思っているのが本音です。
にもかかわらず、わざわざ叱ってくれたのは、あなたに期待しているからです。
相手から「叱るだけの価値がある」「時間と労力を割くだけの価値がある」と認められています。
有望で伸びしろがあるため、わざわざ貴重な時間と労力を割いて叱ってくれました。
期待されているのです。
実に光栄なことです。
だから、叱られるのは幸せなことです。
これまであなたを叱ってきた人を思い出してください。
親、上司、友人、先生。
叱られたときは、落ち込んだりショックを受けたりしたかもしれませんが、その人から期待を感じたはずです。
言葉で出して「あなたに期待している」と言っていなくても、叱る言葉に裏から期待のニュアンスを感じたはずです。
叱る行為とは、期待の代替表現です。
あなたに成長してもらいたいから、叱ってくれます。
表向きは叱っているように見えても、実際は期待にあふれた行為です。
叱られたとき貴重なことを学べます。
叱られたとき、ショックを受けて落ち込んだりむっとしたりするかもしれませんが、言葉に耳を傾けてください。
「たしかにそのとおりだ」と思えることがあるでしょう。
解決策や正しい考え方など、学べることがあるはずです。
叱られたことを吸収すれば、必ずあなたの成長につながります。
叱られたことを忠実に守れば、次から叱られなくなります。
叱られたくらいでむっとしないでください。
叱られたくらいでむっとするようでは、まだ心の器が小さい証拠です。
落ち込むことはあっても、叱ってきた人を憎んだり恨んだりしてはいけません。
むしろ感謝しましょう。
「わざわざ叱ってくださってありがとうございます」と感謝の念を抱くことが大切です。
今すぐそう思えないなら、しばらく時間を置きましょう。
時間を置くと興奮が収まります。
冷静を取り戻せば、叱ってくれたことのありがたさに気づけます。
叱られたら、期待を裏切らないよう成長してください。
叱られたらラッキーです。
叱られたら幸せを感じ、叱ってくれた人に感謝しましょう。