「調子が出ないから仕事もできない」
それは少しおかしな話です。
「体調が悪い」という理由ならわかるのです。
けがや病気など、体調に問題があるなら、たしかに調子も出ないでしょう。
けがや病気でなくても、頭痛・貧血・冷え性といった不調もあるでしょう。
女性なら、生理痛といった避けられない事情もあるはずです。
しかし、体調に問題がないなら話は別です。
体調に問題がないにもかかわらず、仕事をする前から調子を出そうとするのはナンセンスです。
仕事に着手していないなら、調子も出なくて当然です。
調子は、仕事をしながら少しずつ出していくものだからです。
調子が出るまで待っていると、いつまで経っても仕事に着手できません。
仕事をしなければ、変化も刺激もゼロ。
快感も達成感もありません。
調子を出したいなら、まず仕事に着手しましょう。
最初はのろのろしたスローテンポの仕事になりますが、しばらくすると、様子が変わって来るでしょう。
仕事をすると、少しずつ変化が生まれ、前進が感じられます。
「これができた」「ここまで進んだ」「やればできる」という小さな実感が味わえるでしょう。
刺激が生まれ、変化が感じられます。
だんだん心と体が温まってきて、気分も盛り上がってきます。
最初はつまらなくても、仕事を進めていくうちに、楽しさを発見できるでしょう。
じわじわスピードも上がってきて、心地よいリズムも生まれてきます。
そして、調子が出るのです。
調子が出る前に仕事を始めてOKです。
調子がゼロの状態で仕事を始めるほうが普通です。
最初は、簡単で小さな仕事から取り組むといいでしょう。
特にすることがなければ、掃除から始めるのも悪くありません。
仕事が1つ終われば、達成感が得られ、気分が盛り上がります。
「調子が出ないから仕事を始める」でOKです。
調子は、仕事をしながら少しずつ出していくものなのです。