調子が悪くても落ち込まないことです。
調子が悪いと、自己管理能力がとぼしくて、自分を責めたくなるかもしれません。
恥ずかしさや罪悪感が出てくることもあるでしょう。
もちろん調子が悪くなる原因が明らかなら別です。
寝不足や飲みすぎなど、調子が悪くなる原因が明確なら、きちんと反省して改善に取り組んだほうがいいでしょう。
調子が悪くなる原因があるなら、調子が悪くなるのも当然です。
しかし、特別な理由もなく、単に調子が悪いだけなら、落ち込む必要はありません。
調子が悪いときは、誰にでもあることです。
人間ですから、たまたま調子が悪いときもあります。
やる気も元気もあるのに、調子が出ないときもあります。
たまたま不運やトラブルが重なって、仕事の歯車が噛み合わないこともあるでしょう。
たとえ能力の高い人でも、やはり調子が悪いときがあるのも普通です。
打率の高いプロ野球選手でも、三振が連続するのは珍しくありません。
シュートに強いプロサッカー選手でも、何度もシュートを外すこともあります。
プロですら調子が悪いときがあるのですから、私たちにあるのも当然のこと。
ですから、調子が悪くても落ち込む必要はありません。
調子が悪いときに落ち込むと、自己嫌悪がエスカレートします。
ネガティブな気持ちが心に広がると、出る元気も出なくなり、ますます調子が悪くなります。
では、こういうときにはどうすればいいか。
調子が悪いときは「仕方ない」「こういうときもある」と前向きに開き直りましょう。
調子が悪くても、難しく考えず、淡々と仕事をします。
スピードは遅くてもいいから、こつこつ仕事をします。
調子の悪さが最悪なら、調子が悪くても影響が出ない仕事に取り組むといいでしょう。
前向きに考えながら仕事をしていると、いずれ調子も出てくるのです。
さて、注意したいのは、調子が悪いときだけではありません。
調子がよいときにも注意があります。
調子がよくても、思い上がらないことです。
調子がよいと、自分は特別な力があって素晴らしいと思いそうになります。
自信を持つのはいいですが、うぬぼれるのはよくありません。
「自分はすごい」「才能がある」「自分は特別な存在だ」といった勘違いをすると、落とし穴に落ちるでしょう。
たまたま調子が出たにもかかわらず、調子に乗って思い上がると、いずれ大きな油断や判断ミスを招くのです。
調子がよいとはいえ、ずっと続くわけではありません。
たまたま気持ちとリズムのテンポが一致して、調子が出ているだけです。
たまたま幸運と奇跡が重なって、普段より仕事の歯車が噛み合っているにすぎません。
調子がよいときは「一時的だろう」「たまたまだろう」「少し運がいいだけ」と考えるのがいいでしょう。
思い上がることなく、謙虚に受け止めるのが得策です。
残念ですが、調子がよい状態はずっと続くわけではありません。
しばらくすると、また元どおりになるでしょう。
「一時的なスピードアップ」と思うのが得策です。
調子がよいのを喜びつつも、謙虚に仕事を進めるのが得策です。