「休憩はしたほうがいいもの」
そう思っているなら、考えを改めたほうがいいでしょう。
仕事や勉強を頑張っていると、長時間頑張りすぎてしまうことがあります。
時間を忘れて集中しているときは、一種の陶酔状態です。
「面白い」「楽しい」と思いながら取り組めば、時間も瞬く間に過ぎていきます。
仕事も勉強も、好きなことなら、楽しく取り組めます。
そんなときは、休憩も後回しになりがちです。
「まだ休憩を入れなくても大丈夫」
「まだまだ体力は残っている」
「別に休憩をしなくてもいいよね」
安易な考えが浮かび、休憩を省略してしまいます。
ここが落とし穴です。
休憩をしないで頑張れるのは、機械やロボットだけです。
私たち人間は「生もの」です。
肉体には、必ず限界があります。
気力・体力・精神力にも、限界があります。
肉体であるかぎり、限界を避けては通れません。
「疲れていない」と感じるのは、集中しているせいかもしれません。
本当に集中していると、目の前のことでいっぱいになり、疲れを感じる力が弱くなります。
自分では平気に感じても、体の中では知らず知らずのうちに、疲れやストレスをためている可能性があります。
休憩をしないで頑張っていると、いつかエネルギーを使い果たし、燃え尽きてしまうのです。
時にはけがや病気を引き起こす原因にもなりかねないのです。
休憩は、したほうがいいものではありません。
休憩は、しなければいけないものです。
仕事でも勉強でも、一定時間続ければ、必ず休憩を入れるようにしましょう。
試験前・試合前といった勝負所なら、一時的に無理をして頑張るのもありですが、普段から休憩を軽視するのはよくありません。
休憩を軽視していると、いつか大きなしっぺ返しを食らい、後悔を招くことになるでしょう。
仕事であれば勉強であれ、ある程度続けたら、きちんと休憩しましょう。
「休憩」という響きのせいでしょうか。
「サボっている」といったニュアンスで捉える人がいますが、誤解です。
休憩とは「エネルギーの充電時間」です。
休憩を軽視していると、いい仕事も、いい勉強もできません。
きちんと休憩を取るから、エネルギーがたっぷり充電されます。
仕事の質・勉強の質を上げたいなら、適度に休憩を入れましょう。
エネルギッシュに打ち込むことができ、いい仕事・いい勉強ができるのです。
普段から頑張りすぎてしまうなら、おすすめの方法があります。
「休憩は、したほうがいいものではなく、しなければいけないもの」という標語を紙に履いて、壁に貼っておきましょう。
休憩も、仕事の一環です。
ことあるたびに見ることになるため、普段から意識しやすくなります。