なかなかタクシーがつかまらなくて困ることがあります。
タクシーはつかまるときはすぐつかまりますが、つかまらないときはなかなかつかまりません。
道路脇で往来する車を眺めながら、タクシーが来るのを待ちます。
このぼうっとしている時間が、何とももどかしい。
5分10分と時間が経つにつれ、だんだんいらいらしてきます。
なぜか急いでいるときにかぎってタクシーがつかまらない。
特に急いでいるときにタクシーがつかまらないと、ますますいらいらしがちです。
ようやくタクシーが来たと思ったら、すでにお客さんが乗っています。
このときのがっかり感ときたら、言葉で言いようがありません。
タクシーの運転手にわかるよう、大きく手を振っていた自分が恥ずかしくなる。
どっと疲れを感じて、だんだん心がざわついてくるのです。
しかし、ここでいらいらしないことです。
いらいらすると、余計なストレスを感じてしまいます。
タクシーがつかまったとき、タクシーの運転手さんに「全然つかまらなくて大変でした!」と文句を言うことになるでしょう。
タクシーの運転手さんは何も悪くないのに、突然お客さんから怒られることになって、雰囲気が悪くなります。
タクシーを降りてからも、不機嫌のまま現場に向かうことになるでしょう。
現場の人は、いらいらしているあなたと接することになり、また雰囲気が悪くなります。
いらいらをまき散らす存在になってしまいます。
いらいらしているときの表情も醜くなっています。
いらいらするだけ、自分が損をするだけです。
あらためて考えると、誰も悪くありません。
自分も悪くありません。
タクシーの運転手さんも悪くありません。
周囲にいる人も悪くありません。
タイミングが合わないだけのことです。
なかなかタクシーがつかまらなくても、穏やかな気持ちでいるようにしましょう。
いらいらしそうになったら、大きく深呼吸をしましょう。
心を大きくして、落ち着いて待つことです。
もしタクシーがつかまらなくていらいらしてきたら、そのことを反省したい。
「タクシーがつかまらないくらいでいらいらするなんて情けないな」と自分を説得しましょう。
日常における小さなことです。
小さなことですから、大きな心と落ち着いた気持ちで、のんびり待とうではありませんか。
のんびり待っていると、タクシーが来るのも早くなります。