わからないことがあって、人に聞くことがあります。
親切に教えてもらって、その人に感謝します。
ところが後になって、実は教えてもらっていた内容が間違っていると気づくことがあります。
ここでどう思うかです。
「騙された!」
「嘘をつかれた!」
「間違ったことを教えられた!」
間違った内容を教えられたことに、いらいらする人もいるかもしれません。
せっかく覚えたのに、正しい内容を覚え直す手間暇がかかります。
しかし、いちいち腹を立てないことです。
相手を恨んだり憎んだりするのもよくありません。
腹を立てたところで、自分が疲れるだけです。
大切なのは「悪気があるかどうか」です。
相手も悪気があって、わざと間違ったことを教えたわけではないでしょう。
中にはわざと嘘を教えている人もいるかもしれませんが、まれなケースです。
たまたま間違って覚えていて、本人はそれに気づかず、正直に伝えただけかもしれません。
何かと勘違いして、誤って教えてしまっただけかもしれません。
当然ですが「嘘をつかれた」と考えるのも不適切です。
相手を悪者扱いするような言い草は、相手に失礼です。
「相手は勘違いしていたのかもしれない」と考えることです。
相手に腹を立てたところでナンセンス。
わざわざ嘘をつこうとしていたわけではありません。
悪気はないのですから、あまり深く考えないことです。
そうすれば、優しい気持ちでいられます。
小さなことでいらいらしなくなるのです。
できれば、相手に正しい内容を教えてあげると喜ばれるでしょう。
間違ったことを教えられたとはいえ、少なくとも親切があったのは事実です。
貴重な時間と労力を割いて、あなたに教えてくれました。
相手の優しい気持ちの表れです。
恩返しをするためにも、間違っていたことを伝え、正しい内容を伝えたほうが、相手も助かるはずです。
「そうだったのですね。勘違いをしていました。教えてくれてありがとうございます」
相手は、自分の誤った思い込みに気づき、ほかで恥をかくのを防げるのです。