あなたの生きがいは何ですか。
「仕事が生きがいです」
「子どもが生きがいです」
「お酒が生きがいです」
生きがいの内容は、人によってさまざまでしょう。
もちろん生きがいは、何であろうと自由です。
生きがいの善しあしを、人にとやかく言われる筋合いはありません。
好みや価値観は人それぞれですから、どんな生きがいでも大丈夫です。
少し変わった生きがいであっても、本人がそれを大切に思っているなら、立派な生きがいになります。
大切なのは、生きがいの「内容」ではありません。
生きがいの「数」です。
「生きがい」という壮大な響きのせいでしょうか。
無意識のうちに「生きがいは1つだけ」と思い込んでいることがあります。
無意識のうちに「生きがいは1つであるべき」と思い込んでいる人もいるかもしれません。
もちろん生きがいが1つであってもいいのですが、ここで注意したいことがあります。
生きがいが1つだけの場合、失ったときのリスクが大きすぎます。
もし生きがいを失ったらどうなるでしょうか。
生きる希望を失い、ぼうぜんとするでしょう。
生きる意味がわからなくなり、途方に暮れてしまうでしょう。
絶望して、生きる気力を失うかもしれません。
人生は何があるかわかりません。
生きがいを失う可能性がゼロという人はいません。
生きがいが死ぬまで続けばいいですが、あるとき何らかの事情で生きがいを失うこともあるでしょう。
会社に長く勤めていても、定年退職を迎えれば、いずれ現役から退くことになるでしょう。
子どもが成長すれば、進学・独立・結婚を機に、いずれ親元を離れることもあるはずです。
お酒が生きがいであっても、健康上の理由から、お酒が飲めなくなることも考えられます。
生きがいが1つしかないと、何らかの事情で生きがいを失ったとき、強烈な絶望を感じます。
「生きている意味がない」とため息をつくでしょう。
抜け殻のような状態になり、途方に暮れてしまうでしょう。
無気力になったり自暴自棄になったりするかもしれません。
人生が真っ暗になってしまい、生きる力を失ってしまうのです。
世の中を見てください。
あるとき生きがいを失ったため、無気力や自暴自棄に陥る人が少なくありません。
生きがいが1つしかないと、それを失ったときのリスクが甚大です。
「私から○○を取ったら何も残らない」というセリフは、かっこよく聞こえますが、実際は大変危ないのです。
生きがいを失ったとき、絶望しないためにはどうすればいいのでしょうか。
リスク対策として、生きがいを2つ以上持っておくことをおすすめします。
生きがいが2つあれば、ひとまず安心です。
生きがいが3つあれば、もっと安心です。
生きがいそれぞれの関係も、自由です。
重要度が同じ生きがいを、2つ以上持つのもよし。
「メインの生きがい」「サブの生きがい」というように、優先関係のある生きがいを2つ以上持つのもよし。
生きがいが2つ以上あれば、万一、生きがいを1つ失ったとしても、絶望しなくて済みます。
生きがいの数を制限する必要はありません。
生きがいを2つ以上持つのは、人生のリスク対策に役立ちます。
生きがいを2つ以上にするメリットは、それだけではありません。
生きがいが1つだけより、2つ以上あるほうが、楽しみを感じることが増えるため、人生を豊かに生きることができます。
日常の彩度や明度が高まり、人生がより華やかになります。
生きがいは、生きる力と生きる目的に関係している重要な要素です。
もし生きがいが1つしかないなら、2つ目や3つ目の生きがいを作りましょう。
生きがいを2つ以上作ることは、あなたの人生に必ず役立ちます。