人の本性が現れるのはどこか。
その1つが、あなたの足元です。
足元は、視界に入りにくく、目立ちにくいところです。
手元に注意を向けている人は多くても、足元に注意を向けている人は少ない。
手元なら視界に入りやすいので注意しますが、足元は視界に入りにくいので油断しやすい部分です。
足元は油断しやすいため、人の本性が現れやすいのです。
「足元は目立ちにくいから、少しくらい乱れていても大丈夫だろう」
そう思うかもしれませんが、油断は禁物です。
たしかに目立ちにくいところに思えますが、それはあくまで自分目線だからです。
主観ではなく、客観を意識しましょう。
自分から見たとき、足元は目立ちにくいですが、周りから見ると、よく目立ちます。
足を広げて座っていませんか。
大胆に足を大きく広げて座ると、下品に見えます。
無理に膝をくっつける必要はありませんが、両足をきちんとそろえて座るようにしましょう。
貧乏ゆすりをしていませんか。
貧乏ゆすりは、ストレスを発散させる様子といわれています。
小刻みに足を動かしていると、自分はリラックスできるかもしれませんが、周りからは落ち着きのない様子に見えます。
足を組んだ座り方も注意が必要です。
もちろん親しい人の前なら、足を組んで座ってリラックスするのも悪くありませんが、ビジネスシーンでは不適切です。
「無礼」「偉そう」といった誤解を与えてしまい、余計な摩擦を生む原因になるでしょう。
見落としがちなのは、靴です。
汚れた靴を履いていませんか。
靴が不衛生になっていませんか。
古い靴はいいですが、不潔な靴は要注意です。
不潔な靴を履いていると、手入れが行き届いていないことがわかります。
相手に不快感を与える原因にもなるため、注意したほうがいいでしょう。
1日に足から出る汗の量は、コップ1杯分といわれています。
靴を洗濯しないでいると、どんどん菌が繁殖して、悪臭を放ち始めます。
拭いても洗っても、汚れや悪臭が取れず目立つようなら、新しく買い換えるのもいいでしょう。
マナーや身だしなみの一環として、足元もしっかり注意を向けておきましょう。
「足元くらいで人を判断されてはたまらない」と思いますが、足元で人間性を判断する世の中があります。
足元がだらしない人は、性格もだらしない。
油断しやすい足元は、あなたの心が映し出されています。
人の本性は「足元」に現れるのです。