「得意なこと」と「好きなこと」は、一致しているとは限りません。
一致していない場合もあります。
私は高校時代、英語が最も好きでした。
英語が一番好きで、勉強していました。
好きなのでやっていると面白いし、もっと勉強したくなるので一番時間をかけて勉強した科目でした。
しかし、実際のテストでは、英語の点数より、数学の点数のほうがよくできていました。
いつも英語より数学のほうが、点数がよかったのです。
自分には「好きな」英語という科目があり「得意な」数学という科目がありました。
勉強時間は好きな英語が圧倒的に多かったのですが、その努力をひっくり返してしまうくらい数学のほうが「得意」だったのです。
私は高校のころから勉強が好きになり、自分から進んで勉強をしていた変わり者でした。
周りの人にも「勉強は楽しい」という話をしても「おかしいんじゃないの」と変わり者で知られていました。
当時は「好き」だった英語を中心に勉強をしていたため、余計に勉強が勉強とは思えず、遊んでいる感覚に近いものがあったのです。
何しろ、自分が好きと感じることでしたから、勉強しているほうがストレス発散にもなり、面白くてやめられなかったのです。
しかし、いざテストを受けてみると、いつも英語より数学のほうが点数がよかったのです。
当時の私は、この結果に複雑な気分でいました。
本当は英語のテストが一番よくできてほしかったのですが、いつも数学のほうが結果がよかったのです。
残念な気持ちがあり「なぜ」という気持ちが入り交じっていました。
高校を卒業し、かなりの年月が経ちました。
過去を振り返り、私は英語を中心に勉強していたことに後悔はありません。
英語のほうが数学より好きだったため、精神的に充実していたからです。
「好き」と「得意」の選択で迷うことがあれば、点数は低くても「好き」を選ぶことをおすすめします。
好きでもない科目をいやいや勉強するより、好きな科目を楽しく勉強するほうが、楽しく勉強できます。