苦しい経験は、ないよりあったほうがいいのです。
もちろん苦しい経験ばかりでは大変ですが、適度な困難は、損より得をもたらします。
あなたの価値観を深めるきっかけもなります。
適度に病気をしているほうが、健康の幸せがわかる状況と似ています。
病気で苦しんでいるときは、平凡な健康が輝いて見えます。
「健康には気をつけよう」と、生活を改めるきっかけになるでしょう。
「体をもっと大事にいたわろう」という気持ちが湧いてくるでしょう。
「体は人生の資本」という事実を、身に染みて実感できるはずです。
人生においても同じこと。
適度に苦しい経験をしておくほうが、平凡な日常の幸せがわかるようになります。
普通に体が動くこと。
普通に仕事ができること。
普通に親や友人がいること。
「普通とはなんて素晴らしいのだろう」と思うでしょう。
普通も平凡も素晴らしいことです。
それに気づかせてくれるのが、ときどき経験する苦しい出来事です。
ときどき苦しいことを経験しておくほうがいい。
苦しいことが1つもない人生より、ときどき苦しいことを経験する人生のほうが健全です。
大切なことに気づかせ、人生を引き締める機会になるからです。
適度な困難は、避けるより歓迎しましょう。
ときどき困難があるから謙虚になれます。
困難があるおかげで成長もできます。
定期的なイベントと考えるくらいでいいのです。
「いつものイベントがやってきましたね。おやおや、今回は少しやっかいですね」
せっかくですから楽しみながら立ち向かいましょう。
前向きに考えると、気力やモチベーションが高まって、困難を乗り越えやすくなります。
気づけば、問題が解決しているはずです。