お酒を飲むとき、体調が悪いときがあります。
体調不良のときでも「意地でもお酒を飲んでやる」と考える人もいるでしょう。
「お酒で体調不良を治す」という考え方の人もいるかもしれません。
たしかにお酒には血行が促進されて、体を温める効果があるのも事実です。
酔いが回ると、ふわふわした感覚になり、不快感が紛れるように感じる人もいるでしょう。
また、仕事でお酒を飲まなければいけないシチュエーションもあるでしょう。
飲むことも仕事の1つ。
自分が上司やリーダーであれば、立場上なかなか断りづらく、出席せざるを得ないこともあるでしょう。
仕方ないシチュエーションはありますが、やはり体調が悪いなら、なるべくお酒を控えておくのが賢明です。
無理にお酒を飲むと、ますます体調が悪くなるでしょう。
すぐ治るはずの体調不良がますます悪化する可能性があります。
お酒で体調不良を治す考え方は言語道断。
一時的に体調が良くなるように感じるのは、アルコールによって感覚が麻痺しているにすぎません。
無理にお酒を飲めば、酔いが覚めた後、苦しみと後悔が押し寄せてくるでしょう。
「それくらいわかっている」と思うかもしれませんが、なかなかスムーズにできないことがあります。
思うのは簡単であっても、行動に移すのが難しい。
意地を張ったり雰囲気に流されたりすると、当たり前の判断ができなくなることがあります。
アルコールの分解に肝臓を酷使したり、利尿作用によって水分が失われたりします。
体調が悪いときは、各臓器の働きが低下しています。
肝臓の活動が低下しているときにお酒を飲むのは、肝臓をいじめているのと同じこと。
体調を改善するどころか、悪くなることにつながるでしょう。
基本的に飲酒は、体に負担をかけるものと考えてください。
「適度なら大丈夫」と言いますが、あくまで体への負担が小さいだけであり、問題に至っていないだけのことです。
飲酒量が増えるにつれて、負担も大きくなります。
飲酒が過度になると、体に負担をかけるだけでなく、精神にも悪影響を与えます。
仕事は、体が資本であることを思い出してください。
体調が悪くても、何とかお酒を飲もうという意気込みもいいですが、やはり体調管理が第一です。
無理にお酒を飲んで醜態をさらすことになれば、印象も評価も悪くなります。
もしお酒を勧められたら、正直に体調が優れないことを伝えましょう。
悪いことをしているわけではないのですから、きちんと事情を話せば、理解を示してくれるでしょう。
どうしても社交でお酒が避けられないなら、ごく少量に抑えておくのがいいでしょう。
コップ半分程度にしておき、無理に飲まないようにします。
口をつけるだけにして、場をしのぐのも悪くありません。
体調が悪いなら、無理にお酒を飲むのは控えましょう。