浪費癖のある人は、相場を無視する傾向があります。
贈り物や祝い金を贈る場面で、相場以上の金額をかけようとします。
もちろん親しい人間関係なら、相場以上にお金をかけるのも悪くありません。
たとえば、家族、親友、恋人、普段から大変お世話になっている人などです。
贈り物や祝い金を贈る際、相手が特別な関係の人なら、奮発するのも悪くないでしょう。
「迷ったときは、いいものを選ぶ」というルールです。
大切な人に対するお金は「浪費」ではなく「投資」に当たります。
少しくらい相場より多くなっても許容範囲。
いいものを選んだほうが、相手にも感謝の気持ちがよく伝わります。
今後も末永くご縁が続くよう「投資」という意味も含め、きちんとお金を使うのもいいでしょう。
しかし、特別な関係でもないのに、相場を超えたお金を使うのは注意が必要です。
浪費癖のある人は「とにかくお金をかけたほうがいい」と思う傾向があります。
祝い金や贈り物といった場面では、相場を無視して、とにかくお金をかけようとします。
「安物を選んだと思われたくない」
「相手に失礼があってはならない」
「とにかく上等であればいい」
「いいものを贈ったほうが驚かれるだろう」
「お金をかけたほうが、アピールになる」
相手を尊重する気持ちは素晴らしいですが、お金を使いすぎるのは要注意です。
分け隔てなくたっぷりお金を使ってしまうと、お金に羽が変えたかのごとく、どんどん飛んでいきます。
不必要にお金を使うことになり、浪費癖につながるのです。
ここで大切なことがあります。
「人間関係に応じて、お金の使い方を変える」ということです。
親しい関係の人にはお金をかける一方、浅い関係の人なら、相場を意識したほうがいいでしょう。
たとえば、誕生日プレゼントです。
親友や恋人の誕生日なら、特別な関係にふさわしいよう、お金をかけたプレゼントも悪くありません。
予算額を増やせば、上等のプレゼントを贈れます。
プレゼントを通して、日頃の感謝やお祝いの気持ちがしっかり伝わり、絆も深まるでしょう。
一方、最近知り合ったばかりの浅い関係なら、相場のプレゼントを贈るといいでしょう。
お金をケチるわけでもなければ、むやみにお金をかけるわけでもありません。
シンプルに相場に従ったプレゼントを贈るだけで、十分喜ばれるでしょう。
祝い金も同じです。
結婚祝い、出産祝い、就職祝い、退職祝い、還暦祝い。
親しい人なら、祝い金を奮発するのも悪くありません。
少し出費は増えますが、親しい人なら「投資」になるため、価値があると言えます。
一方で、浅い関係の人なら、相場の金額で十分でしょう。
祝い金を奮発したい気持ちがあっても、特別な関係でないなら、ぐっとこらえます。
多すぎず少なすぎず、あくまで適正な金額なら、失礼にはなりません。
相手によってお金の使い方を変えるのに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、卑劣なことではありません。
人間関係によってお金の使い方を変えるのは、正しい金銭感覚です。
むしろ相手に関係なく、たっぷりお金を使うほうが危険です。
「お金をかけないと気持ちが伝わらない」と思うなら誤解です。
お金をかけなくても、言葉や態度を丁寧にすれば、十分気持ちは伝わります。
お金をかけることができないなら、言葉や態度を通して、気持ちを伝えるといいでしょう。
浪費癖を直したいなら、相場を意識する習慣が大切です。
贈り物も祝い金も、相場を意識することで、余計な浪費を抑えることができます。