執筆者:水口貴博

浪費癖を直す30の方法

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相場を無視した贈り物や祝い金は、浪費癖のもと。

相場を無視した贈り物や祝い金は、浪費癖のもと。 | 浪費癖を直す30の方法

浪費癖のある人は、相場を無視する傾向があります。

贈り物や祝い金を贈る場面で、相場以上の金額をかけようとします。

もちろん親しい人間関係なら、相場以上にお金をかけるのも悪くありません。

たとえば、家族、親友、恋人、普段から大変お世話になっている人などです。

贈り物や祝い金を贈る際、相手が特別な関係の人なら、奮発するのも悪くないでしょう。

「迷ったときは、いいものを選ぶ」というルールです。

大切な人に対するお金は「浪費」ではなく「投資」に当たります。

少しくらい相場より多くなっても許容範囲。

いいものを選んだほうが、相手にも感謝の気持ちがよく伝わります。

今後も末永くご縁が続くよう「投資」という意味も含め、きちんとお金を使うのもいいでしょう。

しかし、特別な関係でもないのに、相場を超えたお金を使うのは注意が必要です。

浪費癖のある人は「とにかくお金をかけたほうがいい」と思う傾向があります。

祝い金や贈り物といった場面では、相場を無視して、とにかくお金をかけようとします。

「安物を選んだと思われたくない」

「相手に失礼があってはならない」

「とにかく上等であればいい」

「いいものを贈ったほうが驚かれるだろう」

「お金をかけたほうが、アピールになる」

相手を尊重する気持ちは素晴らしいですが、お金を使いすぎるのは要注意です。

分け隔てなくたっぷりお金を使ってしまうと、お金に羽が変えたかのごとく、どんどん飛んでいきます。

不必要にお金を使うことになり、浪費癖につながるのです。

ここで大切なことがあります。

「人間関係に応じて、お金の使い方を変える」ということです。

親しい関係の人にはお金をかける一方、浅い関係の人なら、相場を意識したほうがいいでしょう。

たとえば、誕生日プレゼントです。

親友や恋人の誕生日なら、特別な関係にふさわしいよう、お金をかけたプレゼントも悪くありません。

予算額を増やせば、上等のプレゼントを贈れます。

プレゼントを通して、日頃の感謝やお祝いの気持ちがしっかり伝わり、絆も深まるでしょう。

一方、最近知り合ったばかりの浅い関係なら、相場のプレゼントを贈るといいでしょう。

お金をケチるわけでもなければ、むやみにお金をかけるわけでもありません。

シンプルに相場に従ったプレゼントを贈るだけで、十分喜ばれるでしょう。

祝い金も同じです。

結婚祝い、出産祝い、就職祝い、退職祝い、還暦祝い。

親しい人なら、祝い金を奮発するのも悪くありません。

少し出費は増えますが、親しい人なら「投資」になるため、価値があると言えます。

一方で、浅い関係の人なら、相場の金額で十分でしょう。

祝い金を奮発したい気持ちがあっても、特別な関係でないなら、ぐっとこらえます。

多すぎず少なすぎず、あくまで適正な金額なら、失礼にはなりません。

§

相手によってお金の使い方を変えるのに抵抗を感じる人もいるかもしれませんが、卑劣なことではありません。

人間関係によってお金の使い方を変えるのは、正しい金銭感覚です。

むしろ相手に関係なく、たっぷりお金を使うほうが危険です。

「お金をかけないと気持ちが伝わらない」と思うなら誤解です。

お金をかけなくても、言葉や態度を丁寧にすれば、十分気持ちは伝わります。

お金をかけることができないなら、言葉や態度を通して、気持ちを伝えるといいでしょう。

浪費癖を直したいなら、相場を意識する習慣が大切です。

贈り物も祝い金も、相場を意識することで、余計な浪費を抑えることができます。

浪費癖を直す方法(18)
  • 贈り物や祝い金は、特別な関係を除き、きちんと相場を意識する。
何でも新品でないと気が済まない考え方は、浪費癖につながる。

浪費癖を直す30の方法

  1. 浪費癖とは、人生をおとしめる邪悪な癖。
    一刻も早く直すことが大切。
  2. 浪費癖を直す第一歩は、決意から始まる。
  3. 浪費癖を直す方法は、2つだけ。
    お金のルールを作ること、金銭感覚を身につけること。
  4. 家計簿は、浪費癖を直す基本習慣。
  5. 現金払いは、金銭感覚を養う基本。
  6. 電子マネーやクレジットカードの使用には十分注意する。
  7. 目的の商品以外は、買わないようにする。
  8. 買い物リストは、なくて困ることはあっても、あって困ることはない。
  9. 暗い時間帯に買い物をすると、浪費癖が直らない。
    明るい時間帯に買い物をするから、浪費癖が直る。
  10. 1カ月に使う生活費の上限を決めておこう。
  11. 財布に入れる現金を制限しよう。
    持ち歩く現金を少額にすれば、自然と無駄遣いが減る。
  12. 買い物がストレス解消のメインになっているかぎり、浪費癖は直らない。
  13. どうすれば衝動買いを防げるのか。
  14. 優越感を求めるから、浪費癖になる。
  15. 将来の計画を立てると、お金のコントロールがうまくなる。
  16. 貯金用口座を作ると、お金の管理がスマートになる。
  17. 我慢は前頭葉のトレーニング。
    我慢する力を鍛えて、浪費癖を直していこう。
  18. 相場を無視した贈り物や祝い金は、浪費癖のもと。
  19. 何でも新品でないと気が済まない考え方は、浪費癖につながる。
  20. あなたの浪費癖は、ポイントカードが原因ではないか。
  21. 面倒くさいことを排除するのではない。
    少しだけ面倒くさいことを受け入れよう。
  22. 安物は、かえって高くつく。
  23. 余計な浪費は、大きな買い物をした直後に起こりやすい。
  24. 浪費にもかかわらず、消費や投資だと思い込んでいないか。
  25. 酔った状態で、買い物をするな。
  26. 仲間がいれば、苦しい浪費癖も楽しくなる。
  27. 浪費癖と買い物依存症の違いとは。
  28. 買い物が、心の隙間を埋める手段になっていないか。
  29. まったく浪費をしないより、たまには浪費したほうが、浪費癖は直る。
  30. 浪費癖を直す方法を知って満足しない。
    きちんと行動に移してこそ、意味がある。

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