単なる浪費癖なのか。
買い物依存症なのか。
その区別が大切です。
浪費癖と買い物依存症を同じに考えていないでしょうか。
たしかにそれぞれ意味が似ているように感じます。
どちらも「お金の使い方が無計画」「消費行動が激しい」「なかなかお金が貯まらない」といった点が特徴です。
「浪費癖も買い物依存症も、似たようなものだよね」
ニュアンスが似ているため、浪費癖も買い物依存症も同じと考える人も多いのではないでしょうか。
しかし、ここが注意ポイントです。
浪費癖と買い物依存症は、似て非なるものです。
それぞれ同じに考えていると、落とし穴に落ちることもあるため、注意が必要です。
浪費癖とは何か。
浪費癖は「癖」です。
あくまで行動の個人的な傾向であり、無意識的に行われる習慣的動作です。
偏った行動パターンはあるものの、あくまで癖なので、意識をすれば直すことが可能です。
浪費癖は、個人の努力で直すことが可能です。
地道な努力を続けて行くことで、手間暇はかかりますが、少しずつ金銭感覚が養われていきます。
人の助けを借りなくても、個人の努力で浪費癖を直していくことが可能です。
買い物依存症とは何か。
買い物依存症は「精神疾患」です。
買い物をしたい気持ちが自分では抑えられません。
もはや買い物をしないと、平常の精神状態を保てなくなる状態です。
意識をしても、自分では止められず、きわめて異常な状態です。
買い物依存症には、以下のような特徴があります。
当てはまる項目が多いなら、買い物依存症のリスクがあります。
ギャンブル依存症やアルコール依存症と同じ状態と思えば、いかに重大か認識できるでしょう。
買い物依存症は、専門的な治療が必要になるため、個人の努力で改善するのは難しく、専門医の助けを借りる必要があります。
買い物依存症を自己流で対処しようとすると、なかなか改善しないばかりか、かえって悪化させてしまうリスクもあります。
買い物依存症は「精神科」「心療内科」などが一般的です。
このように、同じ消費行動でも、浪費癖と買い物依存症は似て非なるものです。
一言で説明するなら、次のとおりです。
買い物依存症を放置していると、お金だけでなく、人も仕事も失ってしまいます。
買い物依存症には、大きなリスクがあり、取り返しのつかないトラブルに発展する可能性もあります。
自分の消費行動が常軌を逸しているなら、浪費癖なのか買い物依存症なのか、振り返ってみてください。
買い物依存症に心当たりがあるなら、自己流で対処せず、きちんと専門医に診てもらうことをおすすめします。