浪費癖のある人は「我慢する力が弱い」という特徴があります。
どれも素直で正直な行動ではありますが、浪費癖につながる要因です。
我慢する力が弱ければ、目先の欲に流された生き方になりがちです。
欲しいものを我慢できないと、衝動買いが増えてしまい、余計な買い物が増えます。
どんどん無駄な出費がかさみ、浪費癖につながってしまうのです。
浪費癖を直すために、我慢する力を鍛えましょう。
精神論に頼るのは本来好ましいことではありませんが、だからとはいえ、不必要というわけでもありません。
我慢する力を鍛えることも、浪費癖を直す大切なポイントです。
「我慢する力を鍛えることができるのか」と思うかもしれませんが、もちろん鍛えることが可能です。
我慢は、脳の「前頭葉」というところで行われます。
大脳新皮質の一部であり、頭部の前側のおでこあたりに位置しています。
前頭葉は別名「脳の最高司令部」とも呼ばれ、人間たらしめている部分です。
「論理的な思考」「高度な意思決定」「創造的な活動」といった働きのほか「欲の抑制」といった重要な働きもあります。
体を鍛えると、筋肉が鍛えられますが、脳も同じです。
ダンベルで筋肉に負荷を与えることで鍛えられるように、我慢で脳に負荷を与えることで鍛えていけます。
我慢する経験を繰り返すことで、前頭葉の働きが向上して、我慢する力が強くなります。
物欲が湧いても、理性と自制心で抑え込めるようになります。
我慢には、ストレスが伴いますが、浪費癖を直すために避けては通れません。
いきなり大きなストレスから始めるのではなく、小さなストレスから始めていきましょう。
買い物のときは、目的の商品以外、買わないようにします。
コンビニのレジ横に、おいしそうなお菓子を見つけても、ぐっとこらえます。
衝動買いをしそうになっても、いったん時間を置いて、本当に必要なのか冷静に考えます。
欲や感情に流されず、ぜひ乗り越えてください。
いらいらしても「前頭葉のトレーニングだ!」と自分に言い聞かせ、我慢を貫きましょう。
我慢する力は、一晩で大きく鍛えられるものではありません。
長期的な取り組みが必要ですが、普段から少しずつ心がけていれば、着実に鍛えていけます。
うっかり我慢できず浪費をすることがあっても、簡単に諦めず、根気よく続けていきましょう。
我慢を繰り返すことで、だんだん我慢強くなっていけます。