「自分にも責任があるのではないか」
そう思うあなたは、優しい人です。
「そんなことはない。自分は優しくない」
そんな謙虚な思いがあるなら、ますます優しい証拠です。
もし優しくないなら、もっと普通の発言をするでしょう。
「自分に責任はない」
「悪いのはあの人」
「きちんと責任を取ってもらいたい」
普通に相手を責めたり、責任を取ってもらおうとしたりするはずです。
自分に過失がなく、すべて相手が悪いなら「相手が悪い」と思って当然です。
にもかかわらず、あなたは「自分にも責任があるのではないか」と考えました。
これはなかなかできないことです。
「自分にも責任があるのではないか」と思うことも反省です。
自分を振り返る習慣のある人は、必ず成長します。
「自分のここがよくなかった」「次から気をつけよう」と思えるので、今回は悪くても、次回から改善できているでしょう。
もし自分に悪いところが見つかっても、反省ができれば、後はきれいさっぱり忘れるようにしましょう。
忘れることで心が軽くなります。
不必要に相手をがみがみ責めないで済みます。
「私にも責任があったのかもしれません」という一言があると、相手はほっと救われます。
相手に責任があっても「お互いに責任がある」と思っておくほうが、お互いとも穏やかになれます。
人間関係のトラブルが減って、いらいらすることも減ります。
人間とは不完全な生き物です。
自分も不完全なら、相手も不完全です。
許し合っていくほうが、楽に生きられます。
小さなことなら目をつぶることも大切です。
どうか自分の優しさに気づいてください。
「自分にも責任があるのではないか」と振り返る人に、悪い人はいないのです。