自分に不利益がありそうなとき、自分を正当化することがあります。
自分が悪いにもかかわらず、うまく言い訳や強引な理屈で正当性を主張します。
頭の回転が速く、悪知恵の得意な人なら、とっさに自分を正当化するのも朝飯前でしょう。
話のつじつまを合わせて、正当化がうまくいけば、窮地をうまく切り抜けられるでしょう。
大きなトラブルもなく、何事もなかったかのように、苦境から脱することができるはずです。
一見すると賢い手段に思える正当化ですが、落とし穴があります。
自分を正当化していると、その代償はいつか必ず跳ね返ってきます。
正当化は「便利な嘘」にすぎないからです。
あくまで正当に見せかけているだけですから、いずれどこかでばれます。
嘘を嘘で塗り固めることになる。
一度嘘をつけば、嘘をつき続けなければならなくなります。
事実と違う主張でごまかしているわけですから、それでスムーズな人生を送れるはずがありません。
ひずみが見えないところで生まれ、どんどん大きくなります。
何倍にも大きな塊になって、一気に跳ね返ってきたときが怖い。
受け止めきれず、大変な目に遭います。
今まで積み上げてきたものが、一気に崩壊する可能性があるのです。
一度正当化を始めると、だんだん罪悪感が薄れていき、悪癖として定着していきます。
自分を正当化させるくらいなら、最初から正直に生きることです。
正直に話して、正直に生きます。
もし自分に非があるなら、余計な言い訳をせず、素直に謝ります。
謝ったり怒られたり恥をかいたりすることは増えるかもしれませんが、正直に生きるほうが実は楽です。
余計な嘘をつかなくていいので、トータルで考えると、精神的なストレスは減ります。
正直な姿勢を心がけ、誠実な印象が伝われば、かえって信用が向上することもあります。
もし正当化する癖に心当たりがあれば、今から正直に生きるようにしましょう。
今から正直になっても間に合います。
大切なのは、心を入れ替えることです。
新しい自分に生まれ変わるつもりになれば、悪い癖から早く抜け出せます。