人は、集団の中で生きている生き物です。
人からの評価や反応を気にしながら生きていくことが多いでしょう。
自分の評価が気になるのは、おかしなことではなく、当たり前のことです。
人から得たい評価として最も高い価値のあるものと言えば「尊敬」です。
「尊敬される人になりたい!」
誰もが一度は考えたことがあるのではないでしょうか。
尊敬されると、自分の存在価値が認められたように感じて、嬉しい気持ちになるでしょう。
自信と自尊心が得られ、心が充実します。
尊敬されると、愛されているように感じる人もいるはずです。
生きているかぎり、尊敬されるような人になりたいと思う人も多いのではないでしょうか。
では、尊敬される人になるには、どうすればいいのか。
ここで大切な前提があります。
尊敬は「勝手にされる」という点が特徴です。
誰かに言ってお願いすることはできません。
「私を尊敬しなさい」と言ったところで、尊敬されません。
相手から不思議な顔をされ、笑いものにされるだけでしょう。
お金を出して買えるものでもありません。
商品やサービスのように、どこかで売っているものではない。
寄付などの行為を除いて、基本的にお金を出して入手できるものではありません。
地位や年齢が高いだけで尊敬されるわけでもありません。
尊敬に関係している点も一部にありますが、地位や年齢が高いだけで尊敬されるわけではありません。
誰かに譲ってもらうことも不可能です。
尊敬は、特定の人に対して抱かれる念であり、あげたりもらったりすることは不可能です。
つまり、自分の意思で尊敬をコントロールすることは不可能ということです。
ここが尊敬の難しいところ。
尊敬は、あくまで人から勝手にされるものです。
尊敬される人になるには、まず称賛に値する人物になるよう、自分を高めていかなければいけません。
客観的に見たとき、周りから「素晴らしい」と認められる人間になることが必要です。
一言で言えば「人間力を高める」に尽きます。
欲や感情に流されず、理性的に振る舞うこと。
世のため人のためになる仕事を一生懸命続けること。
普通の人にはない、レベルの高いスキルを身につけること。
たゆみない努力をこつこつ積み重ねて、大きな功績を残すこと。
こうしたことを心がけていくことで、人に感動され、尊敬されるようになります。
矛盾した言い方ですが、尊敬される人になるには、尊敬を忘れた献身的な行動も大切です。
尊敬されるような生き方なら、自分の意思と努力で可能です。
人として恥じない生き方をしましょう。
周りからお手本にされるような生き方を心がけましょう。
人として素晴らしい生き方を極めていけば、いずれ尊敬される人になれます。