同棲でよく揉める問題の1つが、便座の上げ下げです。
男性にとっては、便座を上げたままのほうが楽でしょう。
女性にとっては、便座を下げていたほうが楽でしょう。
「トイレの使用後、便座を上げておくか、下げておくか」
男女が一緒に暮らす同棲では、揉めやすい場面です。
もちろんマナーとしては、トイレの使用後は、便座も便座カバーも下げておくのが基本です。
次の人が気持ちよく使えるよう、便器の中が見えない状態にしておくのが理想です。
ところが男性の中には、このマナーを素直に受け入れてくれず、拒むことがあります。
トイレの使用後は便座を下げてほしいと何度お願いしても、守ってくれない。
たしかに便座をわざわざ下げるのは、一手間がかかります。
わずかな一手間ですが、男性にとっては面倒で、嫌がる場合が多いのです。
こうしたとき、どうすればうまく説得できるのでしょうか。
それは「便座を下ろすことの意味やメリットを伝えること」がポイントです。
便座の上げ下げで揉めたときの、3つの説得方法が有効です。
「トイレのドアを開けたとき、便器の中が見えると不快でしょう。きちんと便座カバーまで下げておくと、気持ちよく使えるよ」
こうした説得をすれば、彼も「なるほど」と意味を理解して、納得してくれやすくなるでしょう。
次に使う人のためになることを伝えると、便座を下ろす意味を見いだせます。
「ぼうっとしているとき、便座にお尻がはまると大変だから」
便座を上げたままにしておくことによる危険を伝えると、彼も納得してもらいやすくなるでしょう。
便座が上がったままの状態のとき、お尻がはまって大変なのは、女性に限らず男性も同じです。
便座を下げる行為にトラブルのリスクを下げる効果があるとわかれば、相手の同意を引き出しやすくなります。
「きちんと便座を下げておくと、次に使う人に喜ばれたり感心されたりするよ。会社なら評価が上がるかもしれない」
生まれや育ちとは、小さな点で垣間見えるもの。
便座の上げ下げという小さな行為は、その人の配慮や思いやりが垣間見える部分でもあります。
きちんとした人だと思われるのは、自分のためになります。
ビジネスでもプライベートでも、間接的に評価が上がるきっかけになる可能性があります。
上記のような説明をすれば、彼も納得しやすくなるでしょう。
「便座を下げてほしい」とだけ言うのではなく、きちんと意味やメリットも伝えると、相手の同意を引き出しやすくなります。
くれぐれも言い負かすような言い方ではなく、優しく諭すような言い方を心がけてください。
優しく丁寧な言い方のほうが、話の内容に集中してもらいやすくなります。