「パートナーは、私の一番の理解者」
「言葉はなくても、私の心を読み取ってくれるだろう」
「パートナーなら、私のどんなことでもわかってくれるだろう」
大きな期待を持って同棲を始めることでしょう。
たしかに愛し合っている2人なら、結束も強く結ばれているでしょう。
時には言葉がなくても、以心伝心で意思疎通ができることもあるかもしれません。
習慣・考え方・価値観など、何から何まで理解できたりしてもらえたりすると期待するのではないでしょうか。
もちろん期待するのはいいのですが、過剰な期待には要注意です。
期待が大きすぎると、それは果たせなかったとき、大きな失望や落胆が襲ってくるでしょう。
パートナーも、結局は他人です。
完全にわかり合うのは難しい。
深く愛し合っている恋人同士であっても、もともとは他人同士。
生まれも育ちも違いますから、お互いを完全に理解できるとは限りません。
むしろ完全に理解できないほうが自然です。
完全にわかり合うのは理想的ですが、現実には困難です。
心は1つかもしれませんが、肉体は別々です。
たとえ結婚して夫婦になっても、完全にわかり合うまでには長い年月を要します。
「すべてを理解できない」「すべてを理解してもらえない」と控えめに思うほうが、まだ気持ちは楽になります。
同棲する状態であっても「過度な期待」はやめて「控えめの期待」で済ませておくほうが無難です。
自分の気持ちをすべて理解してくれなくても、腹を立てないこと。
少々すれ違うことがあっても、いらいらしてはいけません。
「パートナーも他人だから仕方ないよね」と思えば、心が広くなります。
同棲に少し冷めた見方に思えますが、このくらい幅を持った考え方のほうが、冷静になれます。
何かトラブルがあっても、余計な失望や落胆を防げるため、結果として長続きします。