パートナーに完全を求めるのはやめることです。
別々で暮らしていたころは、パートナーの素晴らしいところばかりが見えるもの。
魅力的な外見。
優しい性格。
スマートな振る舞い。
恋愛は、お互いの良いところだけを見せ合っていれば、それでうまくいきます。
気持ちのつながりだけで、仲良くなれた。
ところが、同棲となるとそうはいきません。
同棲は共同生活。
お互いに助け合いながら一緒に生活をしなければいけません。
一緒に暮らし始めると、パートナーの新たな一面を知ることになるでしょう。
魅力的でない外見もある。
変な性格もある。
だらしない振る舞いもある。
24時間、同じ部屋で一緒に暮らしていると、相手のよい面だけでなく、悪い面もたくさん知ることになります。
「思っていた人とは違った」と幻滅しそうになるかもしれませんが、誤解しないでほしいのです。
そもそも誤解していたのは自分です。
世の中に完璧な人は1人もいません。
今までは、恋愛による興奮で、現実が見えていなかっただけです。
思考力が低下して、盲目になっていただけです。
パートナーが完全だと誤解をしていただけです。
パートナーに完全を求めないことです。
パートナーに不完全なところがあっても、かっかしないことです。
同棲の意義とは何か。
同棲とは、パートナーが不完全であることを認めていく生活でもあります。
気に入らないところがあっても、寛容な心で受け入れることです。
「そんなだらしないところがあったのだね」
「そんな変なところもあったのだね」
「たまにはうまくいかないこともあるよね」
人間は不完全です。
不完全を前提にパートナーと同棲すれば、想定外や期待外れがあっても、落胆や失望を抑えられます。
パートナーの不完全を認めていくことが同棲の意義です。