嫌なことがあっても、八つ当たりしないことです。
たしかに嫌なことがあれば、心に不快な気持ちが生まれます。
不満・怒り・憎しみ・悲しみ・いら立ち。
不快感が生まれると、それを早く外に吐き出したくなります。
気持ち悪いストレスを、思いきり当たり散らすのは、さぞ気持ちがいいでしょう。
しかし、八つ当たりによる解決法は、現実に破壊的な結果をもたらします。
人に八つ当たりすれば、人間関係にひびが入ります。
仲直りが簡単にできればいいですが、仲直りが難しい場合もあります。
物に八つ当たりすれば、壊してしまうでしょう。
修理できればいいのですが、できないものもあります。
自分はよくても、周りに迷惑がかかります。
八つ当たりで気持ちが楽になっても一時的です。
最終的に後悔をもたらします。
なにより忍耐力を鍛えることができません。
不快な感情を吐き出すと、忍耐力を鍛える機会も捨てることになるため、心が弱いままになります。
嫌なことがあったときに生まれた負の感情は、忍耐力を鍛える材料になります。
むやみに吐き出さないことです。
飲み込んでゆっくり消化していきましょう。
時間はかかってもいい。
不快な感情に耐えながら自分が処理することで、忍耐力を鍛えることができます。
「我慢する力を鍛えている」と思えば、不毛な不快感に意味や価値が見いだせます。
嫌なことがあっても、不快感を我慢することで、負の感情の消化能力を鍛えることができます。
最後に残った消化しきれないストレスは、仕事や運動など、生産的な行為で吐き出すのが得策です。
運動として吐き出せば、体を鍛えるチャンスになります。
仕事として吐き出せば、結果を出すチャンスになります。
どちらも自分のためになる発散法なので、現実にプラスの結果をもたらします。