強制には、注意です。
子どもに強制をさせると、一時的な効果はあっても、才能は伸びにくくなります。
才能は、自分のやりたいことを進んでやるときに伸びていきます。
子どもがやりたがることは、どんどんやらせてあげましょう。
やりたがらないことは、やらせないほうがいいのです。
私の家庭では、子どもの勉学で、無理やり塾に行かせようとしませんでした。
理由は簡単で、私が「行きたくない」と拒んでいたからです。
母はそれを聞いて「じゃあ、行かなくてもいい」と許してくれました。
母はいつも、こう言います。
「嫌がることをやらせても、本当に身につかない。無理に行かなくてもいい」
母は、私に勉強を強制させることはありませんでした。
おかげで私は、勉強を強制させられた記憶はありません。
小学校時代、一度も塾に通うことはありませんでした。
初めて塾に通い始めたのは、中学1年のときでした。
理由は単純です。
私が「行きたい」と言い始めたからです。
親から勉強を強制されていないと、不思議なことに、勉強がしたくなります。
当時は、クラスのほとんどが塾に通っていました。
周りの友人が楽しそうに塾の勉強を話していたため、自分も行ってみたくなったのです。
親が、子どもの気持ちを尊重してくれたおかげで、勉強を嫌いになることもありませんでした。
勉強を始めるきっかけにもなりました。
今になって思えば、そういう流れを母は期待していたのかもしれません。