子どもの短所を褒めることは、親の仕事です。
完璧な子どもなどいませんから、必ず欠点はあります。
欠点は褒めるべきではないことと思うでしょうが、本当に子を愛する親なら子どもの欠点さえも愛せます。
自分が産んだ子どもなら、すべてが愛らしく見えてきます。
子どもには自分の欠点をなにより気にしますが、親が褒めていれば子どもは自然と気にならなくなります。
子どもはこんな欠点さえなければというようなことでも、他人から見れば大したことではありません。
私は昔、自分のくせ毛に極端にコンプレックスを持っていました。
実は、強いくせ毛なのです。
縮毛です。
小さなころから毛が縮れて、昔からストレートのまっすぐな髪の毛に強い憧れを持っていました。
思春期は、ストレートパーマをかけたり、ドライヤーで何とかしようしたりと、たいていのことはやってきました。
しかし、一時的に何とかなっても、いずれ伸びてくる髪は、くせ毛です。
私がいろいろとやっているのは、親から見ても一目でわかったはずです。
髪のことで悩んでいる私に、親はこう言います。
「別にいいじゃないか」
当時は「親に自分の気持ちはわからない」と聞き流していましたが、言われ続けていると、だんだん気にならなくなります。
若いとき(特に思春期)は、見かけを重視して人を判断してしまいがちですから、外見を気にしてしまいます。
しかし、実際に気にしているのは自分だけで、親の言うとおり、周りの人は大したことではないと感じているのです。
それに気づかせてあげることです。
コンプレックスは、修正させるより、そのものを受け入れさせるよう教えてあげましょう。
コンプレックスも、その人の一部なのです。
それこそ愛着を持つべき点なのです。