「なんとなく別れたい」
大きな理由があるわけではなく、自分でもよくわからない理由で別れを考える人もいるかもしれません。
もちろん日常のささいなことなら、時には自由気ままに行動することもいいでしょう。
気分に任せて行動すると、意外な発見や楽しみがあります。
しかし、それはあくまで「日常のささいなこと」に限った話です。
人生に大きく影響する場面なら、決断には理由が必要です。
「なんとなく」という理由で行動すると、後から悔やむ可能性が高いからです。
たとえば「なんとなく仕事を辞めたい」という状況があるとします。
大きな理由があるわけでもなければ、具体的な計画があるわけでもない。
なんとなく嫌になったから仕事を辞めれば、その後大変になることが予想できます。
重大な決断を、明確な理由もなく実行するのは、問題を増やすことにつながります。
別れも同じです。
別れは、人生に大きく影響する決断です。
しかも別れの影響は、自分だけでなく、相手にも及びます。
自分の人生であるにもかかわらず、行動の理由が不確かなのは好ましくありません。
思いつきや気分で行動しているようでは、自分の人生を思いどおりにコントロールするのは困難。
「なんとなく別れたい」という理由では、相手を説得するのも難しく、別れ話がこじれやすくなるでしょう。
別れられたとしても、衝動的な行動を後から悔やむ可能性があります。
はっきり理由もないまま別れるのは、余計な後悔やトラブルを増やす原因になります。
人生の大きな駒を動かすときには、慎重さが求められます。
別れるなら、せめて理由をはっきりさせておくのが賢明です。