「もしよかったら、今週末、食事に行きませんか」
突然相手からの食事の誘いがあったとします。
何も予定が入っていないときは、断る理由はありません。
喜んでOKを出すでしょう。
問題は、すでに予定が入っていたときです。
せっかく好きな人からのお誘いですから、予定を調整してでも優先させたいのが本音でしょう。
絶対変更できない予定なら諦めるしかありませんが、好きな人との予定は、できるだけ優先させるのが賢明です。
さて、このときによくあるパターンがあります。
とにかくOKを優先させ、予定の調整は後回しにするパターンです。
「貴重なチャンス。とにかく今すぐよい返事をしておかないといけない」と思っているのです。
ここが要注意です。
好きな人を優先させたい気持ちはあるでしょうが、まず本当に予定が調整できるかはまだわかりません。
OKをした後、予定が調整できなくて断らなければいけないことになれば、嘘がばれる上、話もこじれやすくなります。
すでに予定が入っていて、まだ調整できるかわからない状態なのですから、正直に伝えたほうが安心です。
「すでに予定が入っているけど、何とか時間をずらせないか調整してみますね」
正直に言えばいいのです。
少し相手を待たせることになりますが、だからこそいいのです。
「自分のためにスケジュール調整をしてくれている」という努力が伝わりやすくなるからです。
相手の気を引かせるわけではありませんが「あなたとの予定は大切」という意思表示は、きちんと示したほうがいい。
少し待たせる時間がじらせる効果も生み、一石二鳥です。
しばらく時間をもらって予定の調整が確定すれば、あらためてOKの返事をしましょう。
当たり前の段取りを、当たり前にこなすことです。