履歴書を眺めていると、意味のわかりにくい項目があります。
「結婚の有無」「扶養家族」「扶養義務の有無」などの項目です。
既婚か独身かを記入しなければなりません。
扶養家族の数、扶養の義務など、明確な記入も必要です。
プライベートな部類に入る質問です。
「なぜ、個人的なことまで答えないといけないのか」
「そんなことを、初対面の採用担当者に答えたくない」
セクハラのような質問に不快感を抱く人もいるかもしれません。
もちろん無意味な項目というわけではなく、業務で必要になるため、準備されている項目です。
主に3つの理由があります。
結婚の有無の確認は、採用後、配偶者控除など税金の手続きのために必要です。
配偶者控除は、法律に関係するため、きちんとした確認をしなければいけません。
既婚者に「扶養手当」「家族手当」などを支給する会社もあります。
扶養する人の数に応じて、手当の支給額が増える場合があります。
採用後、本人の負担を考え、配置・配属の参考にすることがあります。
扱い方は、企業によって異なります。
配偶者がいると、税金の金額や待遇が変わるため、結婚の有無の確認が必要です。
面接で結婚や家族構成について質問されるのも、同じ意図があると考えていいでしょう。
隠したところで、源泉徴収の手続きで、結局は会社に報告しなければなりません。
もしきちんと意図を確認したければ、面接で理由を尋ねることもできます。
言葉に角が立たないよう、丁寧に尋ねれば、事情を答えてくれるはずです。