重大な決断なら、時間をかけて考える必要があるでしょう。
人生を左右したり、人命に影響したりする決断なら、間違いは許されません。
慎重にデータを集めたり比較したりして、よく考えてから、決断しなければなりません。
しかし、どんな決断でも、時間をかければいいわけではない。
どんな決断でも時間をかけるようになると、多くの時間を消費します。
ぐずぐず迷う時間は、何も生み出さず、もったいない。
ぐずぐずしていた時間が惜しく感じ、貴重なチャンスを失ったことに気づき、変化を恐れていた自分が情けなくなるでしょう。
小さなことなら、一瞬で決めてみませんか。
小さなことに限って言えば、重要なのは、何を決断するかより、いかに早く決断できるかです。
そこでおすすめなのが、直感による決断です。
難しく考えるのはやめ、直感を頼りにすれば、素早く決断できるようになります。
直感で決断する力を鍛えるには、練習として、まずレストランのメニュー選びから始めるといいでしょう。
レストランでメニューを選ぶとき、ぐずぐず迷わず、さっと決めます。
早ければ早いほどいい。
直感を頼りにして「おいしそう」「食べたい」というものを、指さします。
「これでいいかな」という曖昧な口調ではなく「これがいい」と言い切る口調にします。
「やっぱりこっちがよかった」と後から思うのも、やめます。
後から振り返ると、何でも別の選択肢が魅力的に見えてきます。
「間違ったときは、代わりに責任を取ってください」という、つまらない発言もやめます。
誰かの責任にしようとすると、決断が遅くなるだけでなく、人間関係も悪くなります。
自己責任だからいいのです。
自己責任になると、他人への気遣いが減るだけでなく、決断も素早くできます。
慣れてくれば、決断の範囲をじわじわ広げていけばいいでしょう。
人生に変化をもたらすのは、決断です。
素早く決断するということは、早く前に進めるということ。
たくさん決断をすればするほど、人生に変化が生まれ、たくさんの成長が得られます。