執筆者:水口貴博

就職活動で心がける30のマナー

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1日に3社以上の面接は、すごいというより、危ない。

1日に3社以上の面接は、すごいというより、危ない。 | 就職活動で心がける30のマナー

「就職活動が大変。多い日は、1日に3社も面接があった」

そんな話を聞けば、多くの人が「偉いね」「すごいね」「頑張っているね」などの返事をするでしょう。

友人が懸命に頑張っていれば「自分も同じように努力しなければ」と刺激を受けるはず。

しかし、ちょっと待ってください。

1日に3社の面接について、もう少し冷静になって考えてみませんか。

1日に3社の面接は、すごいというより、危ないのです。

1日に3社を面接するとなると、おそらく10時・14時・18時あたりになるでしょう。

よい割り当てに思えるかもしれませんが、実際はそう言い切れません。

面接が長引けば、後の面接に遅刻することもあるでしょう。

面接中に、次の面接が気になって、集中しにくくなるはずです。

企業情報も、3社がごちゃ混ぜになって頭の整理が難しくなれば、失言をしやすくなります。

よほど頭のいい人でなければ、うまく乗り切るのは難しいでしょう。

余裕がなければ、本来の自分を発揮できません。

つまり、本来なら通過できるはずの面接でも、予定の立て方が悪ければ、通過できなくなるのです。

ですから、すごいと言うより、危ない。

勢いがあるのは結構ですが、人生に影響する大事な場面では、やはり余裕のある行動が大切です。

面接がスケジュールどおりに進むかもしれませんが、それはあくまで「運がよかった」と考えることです。

スケジュールの立て方としては、理想とは言えず、運試しやギャンブルに近い要素が入っています。

1日3社や4社は、不可能ではありませんが、無謀と考えたほうがいいでしょう。

1日に複数の面接を受けるのもいいですが、現実には、1日2社までが妥当です。

就職活動で心がけるマナー(25)
  • 1日に3社以上の面接は、無謀と考える。
就職活動の本当の差は、できるかできないかではなく、やるかやらないか。

就職活動で心がける30のマナー

  1. 就職活動は、迷路のようなもの。
    まず全体を眺めよう。
  2. なぜ社会では、ビジネスマナーが必要なのか。
  3. 社会人らしさを身につける近道は、社会人と接すること。
  4. 複数の就職情報サイトから、同じ企業に応募してもいいのか。
  5. 自己分析を通して、自己成長する。
  6. 親を頼ることで得られる、5つのメリット。
  7. 先輩の待遇は、意地を張らず、素直に受け入れたい。
  8. 就職活動用の名刺は、シンプルが一番。
  9. 名刺に必ず記載すべき、5つの項目。
  10. 名刺を持たなくても、名刺入れがあると安心。
  11. 「とりあえず内定がほしい」と考えてはいけない。
  12. やりたい仕事より、できる仕事を選んだほうがいいのか。
    できる仕事より、やりたい仕事を選んだほうがいいのか。
  13. 「アルバイトが忙しいから就職活動ができない」は、おかしい。
  14. 運も実力。
    縁も実力。
  15. 「郵送してもらう」「直接取りに行く」。
    どちらのほうが好印象か。
  16. 最初から出席するつもりなら、了承の返事も、できるだけ早いほうがいい。
  17. 1次募集と2次募集に分けられた場合、どちらが有利か。
  18. 企業説明会とは、度胸を鍛える絶好の機会。
  19. 企業説明会の出席は、何を目安に判断すればいいのか。
  20. 応募した企業からの招待は、なるべく断らない。
  21. 就職活動で、スマートフォンに依存してはいけない理由。
  22. 今まで実績がなければ、今から作ればいい。
  23. 面接の記念受験は、許されるのか。
  24. 部署名は、意外につまずきやすい就職用語。
  25. 1日に3社以上の面接は、すごいというより、危ない。
  26. 就職活動の本当の差は、できるかできないかではなく、やるかやらないか。
  27. 積極的に質問するのは、お互いにとって喜ばしいこと。
  28. 人との縁を大切にすると、企業との縁も大切にできる。
  29. スーツを、適当な場所に脱ぎ捨てていませんか。
  30. 内定後に気をつけたいのは、事故と事件。

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