「自分の力が足りなかったせいだ」
就職活動でうまくいかなかったとき、そう考える人がいるようです。
不採用の通知が届けば、自分を否定されたように感じ、自信をなくす人もいるでしょう。
過去に大学受験の経験があるためか、不合格通知が届けば「自分の学力が足りないせい」と考えるのも、不思議ではありません。
実は、この点に誤解があります。
たしかに大学受験は、学力こそ重要です。
生まれや育ちにかかわらず、とにかく学力さえあれば、どんな難関大学でも突破できます。
しかし、就職活動は違います。
就職活動で重要なのは、学力ではなく、相性です。
企業は、自社に必要な人材であるかを、相性という視点から応募者を選考しています。
オーディションと言い換えてもいいでしょう。
「今、この役柄が足りません。誰かふさわしい人はいませんか」というイメージで、面接を行っています。
あくまで重視されるのは、相性です。
たとえ学歴が低くても、自社が求めている人材なら、採用になることもあります。
逆に、たとえ学歴が高くても、自社が求めている人材でなければ、不採用になることもあるのです。
不採用になっても、自信をなくす必要はありません。
「企業が求める人材ではなかった。相性が合わなかったのだな」と考えるくらいでいいのです。
不採用になることは、恥ではありません。
「大学受験は学力。就職活動は相性」
このことを心にしっかり意識し、希望を持って、就職活動に当たりましょう。