面接では、荷物置き場が用意されないのが一般的です。
もちろん親切に荷物置き場を準備している企業もありますが、普通は荷物置き場がないと思っていいでしょう。
さて、ここで1つ疑問が浮かびます。
面接ですから、応募者が荷物を持参して訪問するのは当然のこと。
にもかかわらず、荷物置き場を準備していないのは、不自然と思うのではないでしょうか。
荷物置き場を準備する余裕すらない企業ではないかと思いますが、誤解です。
準備できないのではありません。
実は、あえて準備していないのです。
最大の理由は、応募者の礼儀作法を確認するためです。
社会に出て仕事を始めると、荷物置き場のない状況は日常茶飯事です。
営業で訪問すると、荷物置き場が準備されていない状況は珍しくありません。
そこで面接でも同じように、あえて荷物置き場のない状況を作り、応募者の対応を見る意味があります。
荷物置きがなくても、常識にのっとった立ち振る舞いができるか、確認する意味があるのです。
応募者は、荷物を置くときも気を抜かず、常識にのっとった立ち振る舞いを心がけることが大切です。
カバンは、椅子の横に置きます。
自立できないタイプのカバンなら、椅子の脚に立てかけます。
コートは、椅子の背に掛けましょう。
背もたれのない椅子なら、たたんで膝の上に置くのがマナーです。
本番でもスムーズにできるよう、練習しておくことをおすすめします。