なぜ、企業はインターンシップを実施するのか。
「社名や商品をアピールできる」
「学生に、就業体験の場を提供したい」
「社員の補助的な仕事を対応してほしい」
こうした理由もありますが、企業がインターンシップを実施する本当の理由は、もっと別のところにあります。
企業は、インターンシップを「非公式の選考活動」と考えているのです。
いきなり面接をして採用するのは、企業にとってリスクがあります。
いくら履歴書が立派で面接が完璧でも、実際に仕事をしている様子を見たわけではありません。
「仕事ができる人物」と思って採用したが、実際に働かせてみると、まったく仕事ができない場合もあります。
一度正社員として雇用したからには、解雇しにくい現実もあります。
そうした面接の失敗を防ぐため、企業はインターンシップを活用して、興味のある学生を集めます。
企業内で実際に仕事を対応してもらうことで、仕事に取り組む様子を確認しつつ、裏では評価しています。
企業から高い評価を得られれば、選考では優遇され、内定につながる場合があります。
場合によっては、そのまま採用されることもあります。
つまり、インターンシップは、優秀な人材を発掘するスカウトの場として活用されている現実があるのです。
インターンシップは、非公式ではあるものの、事実上の選考活動です。
参加するなら、安易な気持ちではなく、引き締めた気持ちで挑むことが大切です。