「ただ消えてしまうなんて、嫌だ」
死の直前、湧き上がる欲求です。
生きていた証しを残したいと思うのは、人の本能の1つなのでしょう。
あなたが死んだ後、残る物はありますか。
社会や人の役に立つような物です。
芸術家なら、文章、絵、音楽などの芸術作品を思い浮かべます。
では、芸術家でなければ何も残せないのかというと、そうではありません。
寄付なのです。
たとえば、家に本が大量にあれば、図書館に寄付します。
寄付された本は、自分が死んだ後、後世の知識発展に役立ちます。
庭に大きな木があれば、学校に寄付するのもいいでしょう。
校庭の自然が豊かになることで、自然観賞として役立ち、学生たちの芸術性が高まります。
お金に余裕があれば、神社、寺院、公民館などに寄付します。
祭りの運営費用や建物の補修費などに活用され、影響を長く残せます。
寄付の規模が大きければ、寄贈者として、名前も残ります。
親の名前が残ることは、家族としても誇らしく思うでしょう。
生きた証しを残すために、寄付できる物はありませんか。
お金でもいいです。
物でもいいです。
どんなに物をたくさん持っていても、あの世へは1つも持っていけません。
欲張っていても、仕方ないのです。
いらなくなった物は、必要としている人のために譲りましょう。