気持ちよく寝ているとき、こう考えてみてください。
「今、お母さんのおなかの中に戻っているのだ」と。
気持ちよさは、母の優しさです。
暖かさは、母のぬくもりです。
この年齢になって、もう一度、母のおなかの中に戻ろうとしています。
私たちは、人生のある時期を境に、だんだん子どもに戻っていきます。
赤ちゃんまで戻って次は、お母さんのおなかの中です。
人生の原点に戻ろうとしています。
寝返りを打ってみてください。
はるか昔、お母さんのおなかの中にいた感覚を思い出すことでしょう。
寝ながら背伸びをしてください。
お母さんが、おなかをさすっているかのような感覚になるでしょう。
亡くした母を思い浮かべながら、目を閉じてください。
気持ちよく、安らかな眠りにつくことができるでしょう。
目を開ければ、亡くなった母が、再び目の前に現れているのです。