孫に向かって「結婚しろ」というのは、あまりいいことではありません。
会うたびに「結婚しろ」と言われると、孫は祖父母を避けたくなります。
孫にも孫の事情があります。
孫は、私生活まで突っ込まれると、祖父母が苦手になることがあります。
しかし、そうは言っても、祖父母としては孫の結婚を促したい気持ちもあるでしょう。
早くひい孫の顔が見たい気持ちもあるでしょう。
1つ、うまい方法があります。
「結婚資金」という条件で、孫を動かすのです。
孫に向かって、こう言います。
「結婚すれば、結婚資金を援助しよう。ただし、自分が生きているうちに結婚しないと、援助しない」と。
こう言えば、孫は心を動かされます。
80代は、あとどのくらい命が続くか、わかりません。
祖父母が生きているうちに結婚できれば、結婚費用の負担も軽くなり、結婚へのハードルも低くなるでしょう。
孫は「祖父母が生きているうちに結婚しないと、援助のチャンスがなくなる」と思い、早く結婚したくなるのです。
「もらえる物はもらっておきたい」と思う心理は、誰でも同じです。
お金や物で釣るのは、良心に恥じるように思えますが、別に悪いことではありません。
祖父母として、孫のために何かをしたい気持ちは、ごく当たり前のことです。
お互いにとって、好都合の条件です。
事実上、孫の結婚を後押しできるのです。