学校では、物事を「多数決」で決めることがあります。
多数決とは、賛成の多い意見によって物事を決めることです。
教室で、先生がみんなに向かって意見を求めます。
「賛成の人は右手を挙げてください。反対の人は左手を挙げてください」
みんなが、一斉に手を挙げます。
このとき、自分は反対と思っても、賛成のほうが圧倒的に多いと、不安になります。
「自分の考えは間違っているのかな。やっぱり賛成にしようかな」と思ってしまうのです。
みんなの様子を見てから、自分の考えを決める人もいるかもしれません。
みんなと同じのほうが、仲間意識があり、安心できます。
気持ちはわかりますが、ここなのです。
みんなと同じかどうかは、気にしなくてかまいません。
大切なことは、自分の心に正直かどうかです。
みんなと違ってもいいのです。
自分の心に正直なのですから、立派です。
自分が思ったことを正直に答えたのですから、間違っていても、正解です。
一番よくないのは、自分に嘘をつくことです。
自分に嘘をついていると、自分のことがわからなくなります。
自分らしくない行動では、何をやっても間違いです。
嘘をついて正解しても、面白くもありませんし、成長もできません。
自分の心とまっすぐ向き合い、正直に生きることです。
多数決では、周りの目は気にせず、自分の正直な考えを表現しましょう。