幼いころは、いらいらすれば、すぐ喧嘩でした。
ほしいおもちゃがあったとき「買ってほしい」と、親の前でわがままを言っていました。
悲しいことがあれば、すぐ泣き始めました。
友人から傷つく言葉を言われれば、すぐ怒りを爆発させていました。
感情をコントロールすることができません。
幼いときは、まだ理性の発達が不十分だからです。
しかし、小学生になれば、感情のコントロールが必要です。
感情のコントロールとは、何でしょうか。
気持ちに振り回されるのではなく、正しい行いを考えて、判断することを言います。
ほしいおもちゃがあっても「お金もないから無理。お金を貯めよう」という正しい判断ができることです。
悲しいことがあっても「泣くのは恥ずかしい」と思い、ぐっと感情をこらえることです。
友人から傷つく言葉を言われたとき「喧嘩をしても仕方ない」と思い、怒りをこらえることです。
人間は、地球上で唯一、感情をコントロールできる生き物です。
人間は、ほかの動物とは違い、脳が発達しているからです。
感情に振り回された行動をするのは、人間らしくありません。
小学生になれば、少しずつ感情のコントロールができるようになりましょう。
もちろん最初から、完全に感情のコントロールをする必要はありません。
少しずつでいいのです。
今まで耐えられなかった感情を、我慢しましょう。
今まで言っていたわがままは、もう言うのをやめにしましょう。
今まで許せなかったトラブルを、許せるようになりましょう。
一つ一つでかまいませんから、感情をコントロールできるようになることが大切です。
感情的になったとき、ぐっと我慢できるようになるだけでいいのです。